張又俠拘束で所在不明続く 何衛東死因に新説浮上

2026/02/02 更新: 2026/02/02

中国共産党(中共)軍のナンバー2とされる中央軍事委員会副主席の張又俠が突然拘束されたと伝えられ、現在も所在は不明のままだ。一方、軍ナンバー3で同じく中央軍事委員会副主席を務めていた何衛東の死因について、新たな説が再び浮上している。これらの動きは、中共上層部における内部闘争が、極めて苛烈な様相を呈していることを示している。

張又俠の拘束をいち早く伝えた中日政経評論家の魯社長は、1月31日、Xの情報筋の話として、「元中共中央政治局委員で、中央軍事委員会副主席の何衛東は自殺した」と伝えた。

これについて、独立系の時事評論家・蔡慎坤氏は、「何衛東の自殺説については、昨年だけでも少なくとも5回は番組で取り上げてきたが、死に至るほどではないのではないかという疑問も多かった。しかし習近平の下では、不可能なことは何もない。ただ、どのようにして亡くなったのかは、永遠に謎のままだろう。皮肉なことに、昨年の四中全会前には、何衛東に党籍および軍籍の除名処分まで出されている」と述べた。

また、経済・政治評論家である秦鵬氏は、Xで「私が得ている情報では、何衛東は実際には張又俠に殺害された」と投稿している。その説明によると、「三中全会の際に習近平が脳卒中で入院し、その隙を突いて張又俠が長老らとともに権力を掌握した。その後、習近平が何度も反撃を試み、その過程で発砲もあった。何衛東は昨年の反撃の際に張又俠に殺害されたが、死亡は長く公表されず、四中全会前には苗華とともに見せしめのように引き出された」という。

何衛東の最期をめぐっては、アメリカ飛天大学教授で、政治評論番組「天亮論政」の司会者である章天亮氏もXで、「習近平の統治下では、あらゆる可能性がある。自殺ではなく、取り調べの過程で拷問が行き過ぎたのかもしれない。張又俠が拘束されたという事実は、これまでの暗黙のルールがすでに通用しなくなっていることを示している」と指摘した。

何衛東と苗華は失脚前、上下関係にあり、何衛東は中共軍内で3位、党総書記の習近平および中央軍事委員会第一副主席の張又俠に次ぐ地位にあった。何衛東は政治局委員も兼務していた。一方の苗華は中央軍事委員会政治工作部主任で、両者はいずれも習近平の軍内側近とされていた。

何衛東は以前から長期間にわたり「行方不明」の状態にあった。昨年5月、蔡慎坤氏は自身の番組で、何衛東は前年の全国人民代表大会終了後に拘束され、当初は北京の301病院で取り調べを受け、その後、同病院で死亡したことを明かしていた。

蔡慎坤氏はまた、北京の内部告発者の話として、中央軍事委員会政治工作部常務副主任の何宏軍上将も、軍紀委に拘束されている最中に自殺し、301病院で死亡したと伝えている。

何宏軍も習近平の軍内側近の一人で、陸軍政治工作部主任や西部戦区副政治委員を歴任した後、中央軍事委員会政治工作部の常務副主任に就任した。2023年7月には、習近平が自ら単独で上将の軍階級を授与していた。