安倍晋三元首相が奈良市で銃撃され死亡した事件で、殺人などの罪に問われ、一審で無期懲役を言い渡された山上徹也被告(45)側が、判決を不服としてあす2月4日、大阪高裁に控訴する方針であることが3日、分かった。複数のメディアが報道した。
関係者によると、先月21日の判決言い渡し後、弁護団は山上被告と接見を重ねて今後について協議してきた。控訴期限を前にした3日、被告本人が弁護団に対し、控訴する意思を明確に伝えたという。弁護団は被告の意向を踏まえ、4日に控訴の手続きを行う予定である。
一審・奈良地裁の判決では、被告が選挙の応援演説中だった安倍氏に近づき、手製の銃で背後から銃撃した行為について「卑劣で極めて悪質」と厳しく指摘した。
公判で弁護側は、母親による多額の献金で家庭が崩壊した被告の過酷な生い立ちや、追い詰められた精神状態を挙げ、情状酌量を求めていた。
しかし地裁は、生い立ちが事件の背景にあることは否定できないとしつつも、殺害を決意した過程については「論理の飛躍がある」と認定。経済的な困窮などを理由に犯行に及んだ点を含め「短絡的で自己中心的」だとして弁護側の主張を退け、検察側の求刑通り無期懲役を言い渡していた。
弁護団は判決後「主張が認められなかったのは遺憾」とのコメントを出しており、控訴審では改めて動機面の評価や量刑の妥当性について争う見通しだ。
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