2026年の旧正月を前に、中国各地の街が、例年とは違う色に染まった。本来なら赤い灯籠が並ぶはずの街に、黄色い灯籠が一斉に吊るされたのだ。
確認されたのは、北京市をはじめ、河北省涿州市、山東省済南市、四川省楽山市、福建省厦門市など複数の都市。
しかも装飾は局地的ではなく、主要道路に一斉に施された。
市当局は「市政府の統一手配」「吉祥を表す色」と説明したが「なぜ赤を外したのか」という肝心な問題については語られなかった。
だが中国では黄色は、皇権の象徴である一方、一部地域では祭祀や死者を連想させる色でもある。そのため、ネット上には「旧正月らしくない」「葬式みたいだ」「縁起が悪い」といった声があふれた。
さらに話題になったのが、2026年が丙午の年にあたることだ。伝統的な干支観では、火が強すぎる年とされ、歴史上の動乱と結びつけて語られることがある。
そこから「火(赤色)を抑えるため黄色にしたのでは」といった憶測が広がった。
共産党は無神論を掲げてきたはずだ。それでも「縁起を気にしたのでは」と言われてしまうところに、今回の騒動の皮肉がある。
そして批判が広がると、設置から数日後、黄色い灯籠は各地で静かに撤去された。
誰が決め、いくらかかり、なぜ外したのか。これらについて、明確な説明は出ていない。
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