中共の「後宮文化」が物議 歴代5代の指導者のスキャンダルに波及

2026/02/24 更新: 2026/02/24

最近、中国共産党(中共)上層部を取り巻く「後宮文化」の話題が議論を呼んでいる。これは歴代5代の指導者および多くの中堅・高層幹部に関わるものだ。分析によれば、上層部の「後宮化」現象は、中共の専制制度が長期にわたって変質してきた結果であるという。

「後宮文化」の実態と温床

「後宮文化」とは、高官たちがさまざまなルートを通じて配偶者や愛人、親族を配置し、私生活の維持、資産移転、あるいはリスク回避を図る行為を指す。
官僚の妻や愛人が集まる「5大組織」として、以下の場所が挙げられている。

* 党校
* 文芸家協会(文聯)
* 中央企業・国有企業
* 福利厚生機関
* 文工団(芸術団)、総工会(労働組合)

また、愛人を海外へ送り出す官僚も存在する。

権力の腐敗と監視の真空

時事評論員の「新高地」は2月19日、中共の「後宮文化現象」について言及した。記事は、この文化が毛沢東時代に始まり、歴代5代の指導者と高官たちが腐敗を主導したことで派生したと指摘している。記事によれば、これら5代にわたる事例は、後宮文化が中共の権力体系における「持病」であり、その根源は、独裁権力に対する監視が一切存在せず、完全に野放しになっていることにある。

政治評論員の鄭浩昌氏は次のように述べている。

「後宮文化の本質は、権力者がその地位を私物化し、欲望を満たすために作り上げた特殊な娯楽形態である。権力さえあれば、お世辞も金も女性も思いのままに手に入る。強大な権力を背景に、何人もの愛人を抱えることは、彼らの世界ではごく一般的な光景となっている」

専制制度が生んだ特権構造

海外の中国民主化運動専門誌『中国の春』主筆の盛雪(せいせつ)氏は、この現象を「中共の独裁体制が長年かけて作り上げた末路」だと指摘する。 盛雪氏によれば、その歴史は建国前の延安時代まで遡る。当時は親睦会などの名目で、女子学生を「功労者への報酬」のようにあてがうという非人道的な慣習があった。政権樹立後は、文工団(芸術団)や保健局といった組織がその隠れみのとなり、指導者の住む中南海では夜な夜な舞踏会が開かれた。さらに改革開放以降は、そこに経済的な利権やビジネスが結びつき、特権階級によるいびつな豪遊スタイルへと変貌を遂げたのである。

盛雪氏によれば、中共には結党当時から現在まで、「性(女性)を権力者に分け与える特権」が根付いている。これは道徳や法律、組織のルールすら無視した、この世のものとは思えない特権だ。 このような「後宮化」は、外部の目が届かない閉鎖的な組織構造の中に組み込まれており、「誰が、どのように女性をあてがわれているか」が一切分からない闇の領域となっている。 さらに恐ろしいのは、もし不祥事が明るみに出ても、組織は決して身内を調査しない。それどころか、勇気を持って告発した側を、口封じのために処分するのがこの体制の常套手段なのだ。

李韻
邱越
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