中国で、身に覚えのない荷物が突然届く奇妙な事例が相次いでいる。中身はどれも同じ「モバイルバッテリー」。一見すると単なる誤配送のように見えるが、警察は新たな詐欺として注意を呼びかけている。
江西省に住む女性は、3月9日、注文していない荷物を3つ受け取った。箱を開けると、中には同じ型のモバイルバッテリーが入っていた。送り主の名前は見知らぬ人物だったが、住所や電話番号は正確に記載されていたという。
家族や知人に確認しても心当たりはなく、不審に思った女性が調べたところ、同様の被害報告が複数みつかった。危険を感じた女性は、モバイルバッテリーを警察に提出した。
警察によると、改造されたモバイルバッテリーにはチップが仕込まれており、接続するとスマホと通信を始める仕組みだという。
もし利用者が画面に表示される「この機器を信頼する」といった表示を誤って許可すると、端末内の個人情報が抜き取られる。さらに悪質な場合、遠隔操作によって銀行口座から不正送金する。
こうした手口はすでに複数の地域で確認しており、警察は「身に覚えのない電子機器は絶対に使用しないこと」と注意を呼びかけている。
背景には、個人情報の流出や闇市場でのデータ売買がある。住所や電話番号が正確に記載されていたことからも、情報がどこかで不正に入手された可能性が高い。
普通のモバイルバッテリーに見えても、中身は危険な装置の場合もある。
知らない荷物が届く時代だ、その判断が被害を分けることになる。
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