習近平が最も恐れる3つの事柄 60年毎の厄年「赤馬紅羊劫」到来

2026/03/19 更新: 2026/03/19

2026年から2027年は、中国の伝統文化において60年に一度訪れる「赤馬紅羊(せきばこうよう)の年」にあたる。これは「赤馬紅羊劫(せきばこうようのごう)」とも呼ばれ、歴史上、この災厄の時期には動乱や戦争、あるいは王朝の交代が伴うことが多い。分析によれば、中国共産党(中共)のトップである習近平は前例のない内憂外患に直面しており、現在、少なくとも三つの大きな事柄が習を最も震え上がらせているという。

3月18日、中央規律検査委員会の元監察部官員である王友群(おう・ゆうぐん)氏は大紀元に寄稿し、現在の中共指導者が最も憂慮しているのは、国計でも民生でもなく、自身の生命に関わる以下の三つの大事であると分析した。

第一に、軍中の「二心を持つ者」

3月7日、習近平は全国人民代表大会の軍代表団全体会議において、「軍隊は銃を握るものであり、軍の中に党に対して二心(ふたごころ)を抱く者がいては決してならない」と警告した。

筆者の分析によれば、習のこの発言は、軍の高級将官の中にいる「二心を持つ者」を非常に警戒していることを露呈しており、これこそが習に寝食を忘れさせるほどの最大の懸念事項である可能性がある。なぜなら、軍人が突如として銃口を向ければ、直接脅かされるのは習の手にある権力だけでなく、その生命の安全そのものだからである。

第二に、CIAへ情報を流す者

米中央情報局(CIA)は2025年から、簡体字中国語による求人ビデオを4本続けて公開した。YouTubeでの総再生回数はすでに1.2億回に迫っている。

これについて王氏は、1.2億回というクリック数は、好奇心旺盛な海外華人や中共の国家安全機関の監視官を除いても、数千万件が中国国内のネットユーザーによるものである可能性が高いと指摘する。これには中共体制内の官員も含まれる。

中共の最高指導者の日常活動、生活習慣、心理的傾向、行動パターンを把握している者、あるいは軍事情報、科学技術の機密、核兵器の極秘事項、台湾海峡の作戦計画を握っている者たちが、ひとたび「明修棧道、暗渡陳倉(表向きは別のことを装い、裏で実効を上げる)」を行えば、習近平にとっての結果は言うまでもない。

これに先立つ2026年2月28日、米・イスラエル連合軍がイランの最高指導者ハメネイ師を含む40人以上の高官をピンポイントで殺害(斬首作戦)し、1月3日には米特殊部隊がベネズエラのマドゥロ大統領の拘束に成功した。これらはいずれも、身近な高官が漏らした極秘情報が関係していると考えられている。

王氏によれば、習近平が最も恐れているのは、自分に手の届かない人々ではなく、目の前では「絶対忠誠」を誓いながら、裏では国外に情報を提供し、自分と家族のために逃げ道を用意している「絶対不忠」な「二心を持つ者」である。

第三に、習によって粛清された「政敵」とその親族・支持者層

2012年の就任以来、習近平は「腐敗打倒」の名の下に党内の政敵を大量に排除してきた。筆者の簡易統計によれば、2026年3月17日までに習が粛清した副省部級以上の高官およびその他の中央管理幹部は計1051人に上る。その内訳は、2012〜2017年に440人、2017〜2022年に228人、2022〜2025年に367人となっている。

筆者は、習によって立件・調査されたこれらすべての高官たちは、内心では習に服従していないと述べる。服従していないばかりか、多くの者が習を骨の髄まで恨んでおり、機会があれば排除したいと考えている。「彼らは国内にいても国外にいても、習の一挙手一投足を注視しており、習を失脚させるチャンスがあれば、決して見逃さないだろう」という。

マドゥロ氏の拘束からハメネイ師の殺害に至るまで、身近に米軍へ情報を提供する「手引きする者」がいたと考えられている。そのため筆者は、現在の中共統治下の中国において、指導者の身近にいる「手引きする者」の数は過去最多である可能性があると予測する。ひとたび政局に激変が生じれば、これらの勢力が一斉に動き出す可能性がある。

文彬
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