習近平は「ゴミ本」を売っていくら稼いだのか

2026/03/24 更新: 2026/03/24

中国共産党(中共)党首・習近平がトランプの訪中延期に気を揉み続けるさなか、一つの知らせがエベレストを越えてネパールから届き、習近平の面目を丸つぶしにした。習近平の「国政運営を語る」大著が、ゴミとして火に付されたのである。

3月14日夜、ネパールのマンモハン技術学院は図書館と倉庫の整理中に、古い書籍や廃材の一部を焼却し、数百冊の『習近平 談治國理政(習近平 国政運営を語る)』もその中に含まれていた。動画には、大勢の人が焚き火を囲んで大量の書籍や書類を燃やす様子が映っており、その中に複数の『習近平 談治國理政』がはっきりと確認できる。ある者はわざわざ同書をカメラの前に置き、習近平の大きな肖像がはっきりと映し出された。

カトマンズ・ポスト紙が3月17日に報じたところでは、中共党首の著作を燃やす動画が拡散した後、カトマンズの中共大使館が22日に外務省に対して口上書(ノート・ヴァーバル)を送付し、ネパール政府に調査と関係者の処分を求めたことをモラン県のユワラジ・カテル首席行政官が確認した。

こうして、習近平の出版をめぐる話題が表面化した。習近平はこれまでに何冊の本を出したのか。何か国で発行されたのか。いくら稼いだのか。

習近平の公費出版の実態

資料によれば、習近平は政権掌握の前後を通じ、個人専著、総合文集、テーマ別論述などを出版・発行し、総計10億冊を超える。

以下は、2026年3月時点で権威ある公開情報に基づく習近平の主要著作の発行部数である(異なる言語版・装丁版の重複計上は含まない)。

1.『習近平談治國理政(習近平 国政運営を語る)』(第1巻〜第5巻)。42言語で出版され、180以上の国と地域をカバーし、海外発行部数は1千万冊を超える。2025年末時点で、全世界の総発行部数は3億冊を超えた。

このうち『習近平談治國理政』第2巻について、新聞聯播が1月13日に報じたところでは、2018年1月12日時点で同書の全世界発行部数は1千万冊を超えていた。同書の中英文版が2017年11月7日に正式に出版・発行されてから、わずか2か月余り(67日間)しか経っていなかった。

第1巻・第2巻・第3巻の定価は、並装80元、精装120元。第4巻・第5巻の定価は、並装128元、精装192元である。

2.『習近平著作選読』(第1巻・第2巻)。全国発行部数は2億冊を超えた(2025年末時点)。2023年単年の発行部数は6900万冊を超え、同年の全国テーマ読み物の発行部数で首位となった。定価は並装68元、精装108元である。

3. 個人専著(4部)。

『擺脱貧困(貧困からの脱却)』は全世界で200万冊以上を発行し、150か国以上をカバーした。定価は並装32元、精装58元である。

『之江新語(浙江発・新しい統治の言葉)』は全国で1千万冊以上を発行し、長期にわたり党政読み物ランキングの首位を占めた。定価は並装32元、精装58元である。

『知之深 愛之切(深く知るほど、強く想う)』は全国で500万冊以上を発行した。定価は並装38元、精装68元である。

『干在実処 走在前列(現場主義で先頭に立つ)』は全国で300万冊以上を発行した。定価は並装58元、精装98元である。

4. テーマ別論述・摘編。

党建設、経済、法治、生態、外交など60余部のテーマ別著作の総発行部数は5億冊を超えた。

代表的な単行本として、『論堅持全面依法治国』『論「三農」工作』『論党的自我革命』の発行部数はいずれも1千万冊を超えた。

上記の書籍はすべて、中国共産党中央党校出版社、外文出版社、人民出版社、福建人民出版社、浙江人民出版社、河北人民出版社が公費で出版・発行した。

習近平個人の金銭獲得の実態

中国共産党の先代党首・毛沢東は22冊を出版し、公費で印刷し、大量に発行し、原稿料を自ら懐に入れた。毛沢東はこれらの原稿料により、当時の中国で最も裕福な「人民の公僕」となった。鄧小平は10冊、江沢民は8冊、胡錦濤は4冊を出版した。この三人の総書記も同様に公費で出版し、原稿料を自ら懐に入れた。先代と比較すると、習近平はまさに超多作「作家」である。しかしその背後で、一体何人のゴーストライターが習近平のために奔走しているのか。

では、習近平の総発行部数10億冊の書籍でいくら稼いだのか。それは恐るべき天文学的数字であるに違いなく、正確な数値はおそらく誰にも明言できない。公開資料を通じて限られた情報を得ることしかできない。

最近、中国大陸では「正確政績觀教育(正しい政績観教育)」の組織・実施が進んでおり、主たる学習対象は習近平の『關於樹立和踐行正確政績觀論述摘編(正しい政績観の樹立と実践に関する論述摘編)』で、同書の定価は20元である。

中国共産党の公式発表によれば、2024年12月31日時点で中国共産党員の総数は1億27万1千人に達し、1億人の大台を突破した。党員一人に一冊ずつ習近平の論述摘編を配布すれば、総支出は20億元を超える。この費用は当然各機関が支出するが、中国共産党党史出版社、中国共産党の税務部門、習近平本人のいずれもが潤沢な利益を得ているのではないか。

数年前、「中日政治評論」の署名でXプラットフォームに投稿したユーザーは、公開情報に基づき次のように計算した。『治國理政』は2018年だけで1300万冊を発行し、『用典』は年間110万冊を発行し、『重要講話』は2か月で1千万冊を発行した。その他の出版物は60冊余りに上る。7千万冊で控えめに計算し、価格を35元で控えめに計算し、印税を3%で計算すると、すでに7千万元を超える。

また、ネット上の論考「『習作』の発行部数は鄧小平をはるかに超え毛沢東に迫る(「習作」發行量遠超鄧小平直追毛澤東)」によれば、2017年3月、中華読書報が掲載した記事は、『習近平総書記シリーズ重要講話読本(習近平總書記系列重要講話讀本)』が2016年4月に学習出版社と共同出版して以来、総発行部数が5千万冊を突破したと指摘した。

2020年、官製メディアの記事「真理の光を浴びて復興の偉力を結集する(沐浴真理之光匯聚復興偉力)」の中で、『習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想学習綱要(習近平新時代中國特色社會主義思想學習綱要)』が出版から半年で発行部数7300万冊を突破したことが明かされた。

上記2冊の定価はいずれも25元であり、2冊合計の発行部数を5千万冊と7300万冊の数字に据え置いたとしても、印税額はすでに4億6千万元余りに達する。

これはなお、習近平の出版による金銭獲得の一部分・一時期の記述にすぎない。

資料によれば、習近平が出版した主要著作(文集・選読・国政運営を語る)は約30部(複数巻本を含む)に上る。論述摘編、学習綱要、単行本、対談録、画冊などを含めると、現在までに140冊以上の書籍が出版されている。

では、140冊余りで計算した場合、中国共産党はいくら投入したのか。習近平はいくらの印税を得たのか。その印税は一般の中国国民にとって天文学的数字ではないのか。

なぜ習近平の著作は「ゴミ」なのか

ネパールで習近平の書籍を燃やす動画のコメント欄では、多くの海外ネットユーザーが「あんなものはゴミだ。ゴミを燃やしただけだ」と述べた。中国大陸の別の動画には、ある場所のゴミ捨て場に習近平の著作が山積みになっている様子が映っており、これはこれらの書籍がゴミであることを物語っているのではないか。

『習近平談治國理政』のみを例に挙げる。この書名は大層立派であるばかりか、花のように美しい。以下で、習近平の「国政運営」がどのような「果実」を結んだかを見てみよう。

「国を治めるにはまず官吏を治めよ」という言葉が広く知られている。官吏の統治は国政運営の最優先事項である。以下、時事評論家・王友群氏の整理に基づき、習近平が政権に就いてから13年間(2025年10月時点)に習近平が抜擢・重用した将官の失脚状況を見る。

調査が公表された上将7人は元中央軍事委員会委員・国務委員・国防部長の李尚福、元中央軍事委員会委員・国務委員・国防部長でロケット軍初代司令官の魏鳳和、元中央軍事委員会委員・軍事委員会政治工作部主任の苗華、ロケット軍第2代司令官の周亜寧、ロケット軍第3代司令官の李玉超、武装警察部隊司令官の王春寧、元空軍司令官の丁杭来である。

未公表だが調査確実とされる上将1人は、中国共産党政治局委員・中央軍事委員会副主席の何衛東である。

このほか、未公表だが調査を受けたとされる上将15人、早期退任させられた可能性のある上将5人がいる。

調査が公表された中将は13人、調査を受けた可能性のある中将は6人、自殺した中将は1人である。調査が公表された少将は3人である。

上述で名前が挙がった、すでに問題が発生した将官および問題が発生した可能性のある将官は合計51人に上る。

オーストラリア在住の法学者・袁紅氷氏はかつて大紀元に対し、中国共産党体制内の情報提供者の話として次のように明かした。苗華は拘束・審査の初日に精神的に崩壊し、一睡もせず狂ったように自白を続け、まず80人以上の軍関係者の名を供述した。

「その後さらに3人の秘書の協力のもと、上将・中将クラスの高官百人近くを含む最大1300人の軍職関係者を供述した」と袁紅氷氏は述べている。これらの軍人の多くは習近平本人またはその側近が抜擢した者であった。

軍の将官がこのような有様であるなら、地方の官吏はどうか。中国共産党最高人民検察院が最新に公表したデータによれば、2025年の職務犯罪起訴件数は2万9千人に達し、前年比20%の急増であった。

「国を治めるにはまず官吏を治めよ」

上記の一連の数字は何を示しているのか。それは習近平の治世下で「腐敗しない官吏はほぼおらず、反腐敗を進めるほど腐敗が増す」という国情を如実に示している。事実は雄弁に勝る。これは習近平が国政運営において無能であり、愚鈍であり、腰抜けであることを示している。

もしそうであるならば、無能、愚鈍、腰抜けの言論を一冊にまとめた『習近平談治國理政』はいったいどのような書籍なのか。聞こえよく言えば「机上の空論」であり、率直に言えば「誤った種の流布」であり、はっきり言えば「ゴミの山」ではないのか。

撣封塵
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