中国 弁護なしの裁判に疑問広がる

中国の人権弁護士謝陽氏に懲役5年 発言だけで有罪か

2026/03/28 更新: 2026/03/28

中国の人権弁護士・謝陽(しゃよう)氏に対し、湖南省の裁判所は懲役5年の判決を言い渡した。SNSでの発言などが理由とされ、「発言だけで罪に問われたのではないか」と疑問の声が広がっている。

さらに問題視されているのが裁判の進め方だ。今回の裁判では、弁護人が出廷できず、家族の一部しか傍聴を許されなかった。傍聴席の多くは身元不明の人物で埋められていたとされ、公正な裁判だったのか疑問が残る。

謝氏本人は判決に不服を表明し、上訴する意向を示した。関係者からは「弁護士がいないまま判決が出たのは異例だ」との指摘も出ている。

起訴の中心は、SNSや海外メディアでの発言だった。謝氏は2020年以降、本紙を含む海外メディアの取材に応じたことなどが問題視された。検察はこれを「国家体制への攻撃」と判断したが、国連の人権専門家グループは、これらの発言は言論の自由に当たると指摘し、拘束は不当だと結論づけている。

謝氏は2022年1月の逮捕以降、約4年以上にわたり拘束され、拘束日数は1500日を超えた。逮捕の過程にも疑問が残る。家族によると、自宅で連行される際に家宅捜索が行われ、金庫が持ち去られ、中の財物もすべて警察に違法に持ち去られたと訴えている。

今回の判決について、家族は「無実なのに5年判決はあり得ない」と強く反発し、「司法の恥だ」と批判した。別の人権弁護士も「荒唐(でたらめ)という言葉では足りない」と述べ、現状への強い懸念を示している。

中国では近年、政府を批判する言動への取り締まりが強まり、人権弁護士への圧力も続いている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国