イラン亡命王太子、国民は「完全な体制転換」を望んでいると発言

2026/03/29 更新: 2026/03/29

レザー・パフラヴィー氏、イラン最後の国王の息子は、ドナルド・トランプ米大統領がイランの解放を後押ししていると称賛した。

テキサス州グレープバイン市。保守政治行動会議(CPAC)の会場を埋めた聴衆は、イラン王太子レザー・パフラヴィー氏がトランプ大統領に対し、イスラム体制のいかなる派閥も存続させることを拒否するよう訴えると、大きな歓声で応じた。

パフラヴィー氏は3月28日の演説で、トランプ氏を約50年間で唯一、イラン国民に自由の機会を与える勇気と人格を持った大統領だと称えた。

イラン国民はイスラム聖職者支配体制との完全な決別を望んでいると同氏は述べ、体制に支配を維持する機会を与えるのではなく、米国がこの路線を堅持するよう求めた。

「我々はひざまずいて生きるより、立ったまま死ぬことを選ぶ」と同氏は語った。

パフラヴィー氏は、体制のいかなる派閥を残しても、聖職者支配層が勢力を再建し、米国に対する敵対行為を再開することになると述べた。

「イスラム共和国は自己改革できない。蛇を改心させることはできない。毒はそのDNAに刻まれている」と同氏は語った。

体制転換により、米国、イラン、イスラエル、およびアラブ近隣諸国は「平和と繁栄」の新時代を迎えるだろうと同氏は述べた。

数百万人のイラン国民が、戦争後の民主主義への移行を自らが率いるよう求めてきたとし、「その要請を受け入れた」と語った。

「トランプ大統領はアメリカを再び偉大にしようとしている。私はイランを再び偉大にするつもりだ」と同氏は述べた。

ただし、トランプ氏は戦後イランをパフラヴィー氏が主導することには懐疑的な姿勢を示している。トランプ氏は同氏を「とても良い人物」と評しつつも、国を前進させるにはイラン国内の穏健派が指導する方が「より適切」だろうと述べた。

パフラヴィー氏は、2026年が古代ペルシャ帝国にさかのぼる2500年の文明の再生の年になると述べた。

1979年のイスラム革命以来亡命生活を送るイラン最後の国王の息子である同氏は、イラン国内に自身との協力を示唆する勢力が存在し、体制転換時の権力の空白と混乱の防止に寄与するだろうと語った。

聴衆が同氏の名前と「USA」を連呼する中、パフラヴィー氏は、テロと紛争に悩まされる中東ではなく、自由で安定した中東を想像するよう聴衆に呼びかけた。

「イランが『アメリカに死を』から『神よアメリカを祝福したまえ』に変わることを想像できるだろうか。自由なイランは今まさに手の届くところにある」と同氏は語った。

パフラヴィー氏は、空爆が終了した後、1月と同様に蜂起するようイラン国民に呼びかけると述べた。

1月に数千人の抗議者が街頭に出た際、イスラム体制によって4万人以上のイラン国民が殺害されたと同氏は述べた。犠牲者の遺族は、目印のない遺体袋の中から家族を探し回った。体制側は遺族に対し、家族を撃った銃弾の代金を支払うよう強要したという。

病院で治療を受けようとした生存者は追跡され殺害されたと同氏は述べた。また、被害者を助けた医療従事者は暴行を受け、殺害されたと付け加えた。

「国民と体制の間には血の海がある。彼らは一人の暴君を別の暴君に替えることには決して同意しない」と同氏は語った。

パフラヴィー氏の発言は、イランとの紛争が2か月目に入る中で行われた。米中央軍によると、3月28日には米海兵隊員3500人を乗せた強襲揚陸艦トリポリが中東に到着した。

3月27日、マルコ・ルビオ国務長官は、米国は「地上部隊なしで」任務を遂行できると述べた。

一方でルビオ長官は、大統領に最大限の柔軟性を与え、新たな不測の事態に対応するため、米軍はさまざまなシナリオに備えているとも述べている。

テキサス州を拠点に活動する米国のエポックタイムズ記者。州政治や選挙不正、失われつつある伝統的価値観の問題に焦点を当て執筆を行う。テキサス州、フロリダ州、コネチカット州の新聞社で調査記者として活動した経歴を持つ。1990年代には、プロテスタント系のセクト「ブランチ・ダビディアン」の指導者デビッド・コレシュについて暴いた一連の記事「罪深きメシア(The Sinful Messiah)」が、ピューリッツァー賞の調査報道部門で最終候補に選出された。
関連特集: 中東・アフリカ