米戦闘機がイラン上空で撃墜 乗員1人救出・1人行方不明 捜索継続

2026/04/04 更新: 2026/04/04

イスラエルの安全保障当局高官は、米戦闘機がイラン領空で撃墜されたことを受け、4月3日にイラン南部で捜索救助活動が行われていると明らかにした。乗員1人は救出されたが、もう1人は依然として行方不明である。

同当局者によると、米国は墜落現場に捜索チームを派遣し、これまでに1人の乗員の救出に成功した一方、残る1人の捜索を続けている。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は、ドナルド・トランプ大統領が撃墜について報告を受けたと述べた。

トランプ大統領は4月3日、NBCニュースのインタビューで捜索救助活動の詳細への言及を避けつつ、この事案がテヘランとの交渉に影響を与えるかとの問いに対し、「まったくない。これは戦争だ。我々は戦争状態にある」と述べた。

これに先立ち、イラン革命防衛隊(IRGC)は同日、自国領内で米戦闘機を撃墜したと主張し、国営系メディアは乗員が脱出し国内に降下した可能性があると報じた。

半公式のタスニム通信はイラン革命防衛隊の声明を引用し、機体はF35であるとした上で、残骸の一部とされる画像を公開した。また、パイロットの安否は不明であり、米軍がブラックホーク・ヘリコプターやC130輸送機を用いて現地で捜索活動を行っていると伝えた。

ただし、機種は確認されておらず、革命防衛隊が主張するF35ではなくF15との見方もある。F35は単座機であるのに対し、F15の一部派生型であるストライクイーグルは操縦士と兵装担当の2人乗りである。

画像解析会社コンテステッド・グラウンドのフォレンジック分析官ウィリアム・グッドハインド氏は、SNS上で拡散している垂直尾翼の画像について、F15Eストライクイーグルと整合すると指摘した。この評価は、乗員が2人であったとの報告とも一致する。

墜落地域の地元テレビは、部族民や地元民兵に対し米軍関係者を発見した場合に攻撃するよう呼びかけたと、国営イラン放送が伝えた。

また、コフギルイェ・ボイラフマド州の知事は、乗員を拘束または殺害した者を「特別に称賛する」と述べたと、半公式のISNA通信が報じた。

IRGCは、撃墜された機体が英国レイクンヒース空軍基地(在欧米空軍第48戦闘航空団の拠点)から出撃したと主張した。

米中央軍(CENTCOM)は撃墜について公式声明を出していない。過去の同様のイラン側主張に対しては、すべての航空機の所在は確認されているとして否定してきた。

エポック・タイムズは米中央軍およびホワイトハウスにコメントを求めている。

緊張高まる中、期限迫る

今回の事案は、トランプ大統領がイランに和平合意を求めた最後通告の期限(4月6日)が迫る中で発生した。交渉は進展を欠いている。

イスラエル当局者によると、米政府とイラン政府の間ではパキスタン軍トップを介した間接的な接触が続いているが、突破口は開けていない。合意に至らない場合、トランプ大統領が軍事行動の大幅な拡大を命じる可能性があるという。

トランプ大統領はここ数日、イランの橋梁や発電施設など重要インフラへの攻撃拡大を示唆している。4月3日にはSNSで、軍はまだ本格的な破壊を開始していないとした上で、橋や発電所を次の標的とする可能性に言及した。

この発言に先立ち、米軍はテヘラン近郊の主要橋梁を攻撃した。米政府当局者によると、首都とカラジを結ぶ「B1橋」で、ミサイルやドローンの補給路として重要な役割を担っているとされる。

トランプ大統領はその後、攻撃の映像を公開し、さらなる攻撃の可能性を示唆した。

イスラエルのネタニヤフ首相は4月3日、イスラエルの作戦が米国と緊密に連携して実施されているとし、すでにイランの工業能力に重大な打撃を与えたと述べた。「米国との全面的な協調の下、イランを打ち砕き続ける。この政権はかつてないほど弱体化している」とした。

一方、イランのアッバス・アラグチ外相は、これらの攻撃を民間インフラへの攻撃だと非難し、その効果を否定した。X(旧ツイッター)への投稿で「すべての橋や建物はより強固に再建される」とした上で「回復しないのは米国の威信への損害だ」と述べた。

イラン国営メディアは民間人の死傷者を報じ、世界保健機関(WHO)が4月2日、国内各地への攻撃により医療研究施設や製薬企業を含む複数の医療施設が損壊したと発表した。

米中央軍によると、これまでに米軍兵士13人が死亡し、300人以上が負傷した。イランによる米兵の拘束は確認されていない。

The Epoch Times上級記者。ジャーナリズム、マーケティング、コミュニケーション等の分野に精通している。
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