イラン 最新の停戦案を拒否 戦争の永続的終結を要求

2026/04/07 更新: 2026/04/07

国営イスラム共和国通信(IRNA)によると、イランは米国が提示した新たな停戦案を拒否し、恒久的な戦闘終結と将来の攻撃に対する確固たる保証を求める姿勢を示した。

この決定は4月6日に発表された。トランプ米大統領がイランに対し、ホルムズ海峡を再開しなければ発電所や橋などの主要インフラへの攻撃もあり得るとした期限のわずか数時間前のことだった。

イランはパキスタンを通じて回答を伝達し、一時的な戦闘休止には応じない姿勢を示した。

カイロ駐在のイラン外交使節団長、モジュタバ・フェルドウスィープール氏は「停戦を受け入れることはしない。再び攻撃されないという保証を伴う戦争終結のみを受け入れる」とAP通信に語った。

ホワイトハウスでトランプ大統領は、イランが提案を拒否したことは誤りだと述べた。

「彼らはただ『参った』と言いたくないだけだ。『参った』と泣きを入れたくないのだろうが、いずれそうなる。そうならなければ、橋も発電所も、何もかも失うことになる。さらに悪いことも考えられるが、それ以上は言わない」とトランプ氏は記者団に語った。

IRNAによると、テヘランの提案には10項目が含まれており、地域紛争の終結、ホルムズ海峡における安全な航行の確保、経済制裁の解除、復興支援の開始などが盛り込まれている。

イラン当局者とオマーン当局者は、世界的に重要なエネルギー回廊であるホルムズ海峡の通航管理に関する枠組みの構築に向けて協議を進めている。

一方、緊張がさらに高まる中、イスラエルはカタールと共有している世界最大のガス田であるイランのサウスパルス天然ガス田に対して攻撃を実施し、同国の主要な歳入源を標的にした。

この攻撃ではイラン革命防衛隊の上級司令官2人も死亡した。イスラエルはこの攻撃をイランの経済力を弱めるための措置と説明したが、米国の最後通牒とは別個のものとみられる。

今回の動きは、急速に激化する敵対行為の中で、45日間の停戦提案の実現可能性に疑問を投げかけている。ホルムズ海峡は引き続き危機の中心にある。イランによる同海峡の支配はすでに原油価格を押し上げ、世界市場を動揺させている。

テヘランでは終日にわたって爆発音が報告され、住民は防空システム、ドローン、低空飛行する航空機の音が絶え間なく続いたと証言している。

直近の攻撃で死亡した人物の中には、イラン・イスラム革命防衛隊情報部長のマジド・ハダミー少将と、コッズ部隊の上級幹部アスガル・バケリが含まれていると、イランおよびイスラエルの情報筋が明らかにした。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相はこうした作戦を継続する意向を示し「我々はイランの上級当局者を一人一人追い続ける」と述べた。

またイスラエル軍は、テヘランのバフラム、メフラバード、アズマイェシュの3つの空港への夜間攻撃を実施し、イラン空軍の航空機やヘリコプター数十機を破壊したと発表した。

紛争は地域全体に波及している。クウェート、アラブ首長国連邦、サウジアラビアを含する湾岸諸国は、石油施設などのインフラを標的にしたイランのミサイルやドローンに対応するため、防空システムを作動させた。

イスラエルでは、北部の都市ハイファにミサイルが着弾し、集合住宅が倒壊して同じ家族の4人が死亡した。

パキスタンを通じた仲介努力が続く中、交渉の進展は依然として不透明だ。協議に関与する当局者によると、交渉は高度な段階に達しているものの、妨害を図る勢力による混乱のリスクにさらされているという。

イラン外務省は、脅迫のもとでは外交交渉は進められないとの立場を維持している。同省のエスマイル・バガエイ報道官は「交渉は最後通牒や犯罪行為、戦争犯罪の脅しとは全く相容れない」と述べた。

今回は米国が支持する停戦案をイランが拒否した最新の事例となり、一時的な休戦を求める声と恒久的な解決を求める要求との間に広がる溝をあらためて明らかにした。

(AP通信、ロイター通信が取材に協力した)

大紀元のワシントン特派員。 ワシントン政治を中心に、政治とスポーツ、スポーツと文化の交差点についても取材・報道を行っている。 過去には、Mediaiteのライターや、Jewish News Syndicateのワシントン特派員を務めた。 また、The Washington Examinerにも寄稿したことある。 ジョージ・ワシントン大学卒業。
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