トランプ氏 米AI大手アンソロピックへの「国家安全保障上の脅威」見解を撤回

2026/06/20 更新: 2026/06/20

トランプ米大統領は、人工知能(AI)大手のアンソロピック(Anthropic)を、もはや国家安全保障上の脅威とはみなしていないと述べた。

トランプ氏は、6月19日に放映されたニュースサイト「アクシオス(Axios)」のマーク・カプート氏とのインタビューで、「我々はアンソロピックに関して問題を抱えており、彼らの行動が気に入らなかった。しかし、これまでのところ、彼らは我々の要求に対して非常に責任ある行動をとったと思う」と語った。

カプート氏が、アンソロピックと同社の最高経営責任者(CEO)であるダリオ・アモデイ氏を、現在も国家安全保障上の脅威とみなしているかと尋ねると、トランプ氏は次のように答えた。

「いや、今はそう思わない。だが、1週間前ならそうだったかもしれない」

トランプ氏は、自身の心境の変化に影響を与えた、今週のG7サミットでのアモデイ氏との会談について説明した。

「(アモデイ氏は)我々に非常に迅速に対応した。莫大な法的責任が伴うからだ。悪ふざけは許されない。そして、彼は非常に責任を持って対応した」とトランプ氏は述べた。

これらの発言は、トランプ政権がアンソロピックに対し、同社の新しいモデル「クロード・フェイブル5(Claude Fable 5)」および「ミュトス5(Mythos 5)」への外国籍の人物によるアクセスを遮断するよう指示し、その結果、同社が全ユーザーへのアクセスを完全に停止してから1週間後のことである。

アンソロピックによると、6月12日に出された米政府当局からの指示には、潜在的な安全保障上の脅威や懸念に関する具体的な詳細は含まれていなかったという。

当時、同社は声明で「我々の認識では、政府は『フェイブル5』の制限を回避する、いわゆる『ジェイルブレイク(脱獄)』の手法を察知したと考えているようだ」と述べていた。

トランプ氏はアクシオスに対し、同社の競合他社の1社がアンソロピックを「告発」し、新モデルに対する警戒感を高めたと明かした。

「彼らは(アンソロピックが)やっていることが気に入らなかったのだ。非常に懸念していた」とトランプ氏は述べた。

アンソロピックは、この記事の公開までにコメントの要請に応じなかった。

アンソロピックは6月9日に「フェイブル5」を一般公開した際、同モデルが「これまでに一般公開したどのモデルの能力も超えている」と述べていた。

同社は「AI能力のほぼすべてのテスト基準において最先端であり、ソフトウェアエンジニアリング、知識労働、画像認識、科学研究、その他多くの分野で卓越した性能を示している」と主張していた。

「ミュトス(Mythos)クラス」のモデルとして、「フェイブル5」は本質的に「ミュトス」と同等の強度を持ちながら、一般市民が安全に利用できるようにするための主要な安全機能を備えている。

同じ発表の中で、アンソロピックは「ミュトス5」をサイバー防衛担当者やインフラ事業者の小規模なグループに公開した。しかし、6月12日に同社が全ユーザーのアクセスを停止することを決定したため、現在はいずれのモデルも利用できなくなっている。

アンソロピックがアクセスを遮断する2日前、アモデイ氏はXに、「ミュトス5」のような最先端モデルは、「サイバー、バイオ、および自律性のリスクについて、義務的な第三者機関によるテストを受けるべきであり、破滅的なリスクをもたらすモデルの配備を阻止または取り消す権限を持たせるべきだ」と考えていると投稿していた。

トランプ氏は今月初め、AI企業に対し、最先端モデルを一般公開する30日前に政府の審査へ自発的に提出するよう求める大統領令に署名した。

当時、バーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出、無所属)は、この命令が「自発的」にとどまっていることを批判し、「アメリカ国民を守るため」には最先端モデルの義務的なテストと審査が必要であると述べていた。

エポック・タイムズで国家政治、航空宇宙、航空業界を担当する記者である。以前は「サラソタ・ヘラルド・トリビューン」でスポーツ、地域政治、速報ニュースを担当していた。
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