中国 「ちまきを包み、車も包む」 巨大ひょうに備える中国の新たな風物詩が話題に

巨大ひょう襲来 車がお布団をかぶる中国の夏

2026/06/22 更新: 2026/06/22

6月の端午節。中国では家族でちまきを包んで食べるのが古くからの風習だ。

ところが今年、人々が包んでいるのはちまきだけではない。巨大ひょうから愛車を守るため、街じゅうで車がお布団をかぶる不思議な光景が広がっている。

今年6月以降、中国では北京や河北、広東など少なくとも19の省・自治区・直轄市で、豪雨や巨大ひょうを伴う異常気象が相次いでいる。

特に卵ほどの大きさのひょうが各地で降り、車の屋根やフロントガラスが砕ける被害も続出。そのため、ひょう警報が出るたび、人々は家中のありったけの布団やマットを持ち出し、せっせと愛車にかぶせるようになった。

特に被害が深刻だった河北省張家口市宣化区では、6月16日に拳より大きなひょうが降り注いだ。車だけでなく、村じゅうの屋根瓦も砕け、外では大雨、家の中でも雨漏りが起きるほどだった。屋外にいた人が頭から出血する被害も出た。

自動車販売店や修理工場には保険申請をする人たちが長蛇の列を作り、その光景は「まるで救急外来の待合室のようだ」とも表現された。

18日に再びひょう警報が出されると、街中の駐車場には、お布団をかぶった車がずらりと並んだ。

現地では、「端午節の前後にすることは二つ。ちまきを包むことと、車を包むことだ」という冗談まで飛び出した。

「愛車がどれかわからなくなった」と苦笑いする現地の人たち。一方、布団で完全武装して巨大ひょうを待ち構えた日に限って、肝心のひょうは現れず、どこか拍子抜けした空気も漂った。

家族でちまきを包む季節に、車も包む。はたから見れば、巨大なちまきにも見えてしまうお布団姿の車たちに思わず笑ってしまうが、現地の人々にとっては笑い話ではない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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