中国 「日本はアジアの誇り」 中国で広がる日本代表人気

中国人が日本代表を熱烈応援 中国サッカー協会が「待った」

2026/07/01 更新: 2026/07/01

「日本は悪い」「愛国心を持て」

中国では長年、学校教育やテレビを通じて反日感情をあおるような宣伝が繰り返されてきた。その中国で今、日本代表のユニフォームを着て日本を応援する若者たちが現れ、大きな話題になっている。

上海のスポーツバーには、日本代表のユニフォーム姿で集まった中国人サポーターが詰めかけ、日本がゴールを決めるたびに大歓声が上がった。

彼らは日本を「アジアの誇り」と呼び、「日本サッカーから学ぶべきだ」「日本文化やアニメに親しんで育った世代として、スポーツを通じて日中の懸け橋になりたい」と語っている。

一方、この光景を問題視したのが上海サッカー協会だった。

同協会は「サッカーに国境はなくても、ファンには祖国がある」として、観戦の場でも愛国心を忘れないよう異例の呼びかけを公表。事実上、日本代表を熱心に応援する行為をけん制する内容だとして、大きな波紋を呼んだ。

ところが、この上海サッカー協会の呼びかけに対し、ネット上では批判が相次いだ。

ネット上では、「好きなチームを応援して何が悪い」「応援するチームまで管理するのか」「ファンを指導する前に中国代表を強くしろ」「中国代表がW杯に出ていれば応援したいが、その代表はどこにいる?」など、協会の呼びかけを批判する声や皮肉が相次いだ。

さらに、「日本代表のユニフォームを注文した」「今日は日本勝利に賭ける」と、協会の呼びかけに反発するような投稿も見られた。

こうした声の背景には、中国代表への長年の失望がある。

中国代表は、2002年大会以来、6大会連続でW杯出場を逃している。

日本代表を応援する若者たちの姿は、単なるサッカー人気だけではない。インターネットや旅行、アニメなどを通じて実際の日本を知った世代は、「政治」と「スポーツ」は別だと考えて始めている表れである。

しかし、そのほほえましい応援風景でさえ、「愛国」の物差しで管理しようとする動きが現れた。応援する自由まで国家が口を出す。政治を離れて純粋にスポーツを楽しむことさえ、容易ではない現実がそこにある。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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