中国 法整備を求める声が国内外で高まる

焼殺、皮膚剥がし…中国で相次ぐ残虐な犬虐待に世論が沸騰

2026/07/22 更新: 2026/07/22

中国で犬への残虐な虐待事件が相次ぎ、社会に大きな衝撃が走っている。

広東省では先月、4人の少年が授乳中の野良犬を取り囲み、木の棒で何度も殴りつけた。苦しんで鳴き続ける母犬に油を浴びせ、火を放って生きたまま焼き殺したという。生後間もない子犬3匹も容赦なく殴られ、命を奪われた。一連の様子は少年ら自身によって撮影され、インターネット上に拡散された。

さらに山西省では、2匹の犬が生きたまま体の皮を広範囲に引き剥がされるという凄惨な虐待を受けた。全身の皮膚を大きく失ったまま保護された2匹は、懸命な治療も及ばず、耐え難い苦痛と感染症のため命を落とした。1匹は生後20日ほどの子犬だった。地元の保護団体は犯人につながる情報に1万元(約20万円)の懸賞金をかけ、情報提供を呼びかけている。

この事件は中国でも大きな関心を集め、関連話題は中国のSNS「微博(ウェイボー)」でトレンド入りした。

相次ぐ事件に、中国のSNSには怒りの声があふれた。

「映像を最後まで見ることができなかった。こんなことができる人間が社会にいることが怖い」

「厳しく処罰しなければ、同じ事件は何度でも繰り返される」

事件は海外にも波紋を広げ、台湾や米国では動物虐待に抗議する集会や支援活動も行われた。

一方、中国国内では事件への抗議投稿や、虐待を非難した著名人のSNS投稿まで削除されたとされ、議論はThreadsなど海外SNSへと広がっている。

中国には動物虐待を包括的に禁じる全国法がなく、広東の事件でも加害者4人はいずれも14歳未満だったため、刑事責任を問うことはできなかった。

相次ぐ残虐事件を受け、法整備を求める声は国内外で一段と高まっている。一方、多くの人が危惧しているのは、動物への残虐行為がさらに深刻な犯罪へとエスカレートすることだ。「次は人間かもしれない」。そんな危機感が、中国社会で広く共有されている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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