EU 中国共産党に警告 貿易交渉が不調なら より厳しい措置へ

2026/09/03 更新: 2026/09/03

欧州連合(EU)のマロシュ・シェフチョビッチ通商担当欧州委員は9月2日、中国共産党との貿易交渉で非常に具体的な成果が得られなければ、EUはより厳しい措置を講じると警告した。同氏は9月に中国共産党(中共)の王文濤商務相と会談し、10月には北京を訪れて交渉を継続する予定だ。

交渉は集中的な段階へ

欧州ニュース専門局ユーロニュース(Euronews)が9月2日に報じたところによると、シェフチョビッチ氏はインタビューで、中国市場への参入を巡る問題の解決には、明らかに10月の期限を超える時間が必要になると述べた。一方、EUの目標については加盟国の間で、より広範な共通認識が形成されており、秋までに少なくとも解決策の枠組みをまとめたいとの考えを示した。

シェフチョビッチ氏は、EUと中国が自動車、医療機器、農産物・食品などの敏感な分野で解決策を模索しており、交渉はかつてないほど集中的な段階に達していると指摘した。

EUのデニス・レドネ前首席貿易執行官は今週、新たな対中交渉チームの責任者として北京を訪れ、協議を行った。

欧州委員会のディッテ・ユール・ヨルゲンセン貿易総局長は9月2日、欧州議会の公聴会で、今月後半に自身も北京を訪れ、同交渉チームに合流することを明らかにした。

EU、サプライチェーンの多角化を推進

ヨルゲンセン氏は公聴会で議員らに対し、欧州委員会が「多角化ツール」を起草しており、重要産業の企業に供給業者を増やすよう求め、中国への依存を軽減する方針だと述べた。これは、中国側の支配的な地位を抑えるため、ここ数か月に打ち出された最新の貿易防衛措置の一つである。

欧州委員会は、中国の工業製品の供給過剰を抑えることも計画している。また、「産業加速法案」と呼ばれる草案を提示し、一部の中国製品をEUの公共調達から排除すると同時に、中国企業による欧州企業の買収を制限する方針だ。

ヨルゲンセン氏は、EUの対中関係で深刻な依存が強まり続けており、特に戦略的に重要な産業では、すでにリスクになっていると指摘した。

同氏は、拡大を続ける貿易赤字について、中国共産党の国内政策と競争力が相まって生じた結果であるとし、「持続困難な状況」だと表現した。

7月だけを見ても、中国の対EU貿易黒字は大半の加盟国との間で前年同月から増加した。

10月の期限迫る 各方面が強硬姿勢

シェフチョビッチ氏は8月31日、米政治専門紙ポリティコ(Politico)に対し、EUは北京に、欧州向け輸出の急増を減らすと約束するよう求めており、応じなければ、双方が対抗措置を取り合う貿易対立に陥る可能性があると述べた。

EUは非常に具体的な提案を示しており、中国側が引き続き具体的な行動を取らなければ、今後、交渉を続けることは極めて困難になるとした。

欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長も先週、中国とのパートナー関係を維持することは、恒久的な貿易不均衡を受け入れることを意味しないと警告した。

フォンデアライエン委員長は、過去5年間でEUの中国からの輸入額が45%増加した一方、対中輸出は減少しており、一方的な依存関係が圧力をかける手段として利用される可能性があると指摘した。

また、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相もここ数週間、立場をブリュッセル寄りに変化させている。メルツ氏は内閣に対し、中国製プラグインハイブリッド車のダンピングなどの問題に対応する提案をまとめるよう指示した。

ドイツのラルス・クリングバイル副首相も、他者が規則を守らない時に、これ以上、楽観視し続けることはできないと指摘し、自国の鉄鋼、自動車、化学、製薬などの産業を守らなければならないと述べた。

責任編集:任子君

高杉
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