日米韓 「フリーダム・エッジ」演習開始 規模縮小せず

2026/09/07 更新: 2026/09/07

日本、米国、韓国は9月7日、5日間にわたる年次多領域共同演習「フリーダム・エッジ(Freedom Edge)」を開始した。複数のイージス駆逐艦、戦闘機、海上哨戒機などを投入し、海上、空中、サイバーなどの領域における3か国の共同作戦能力を強化する。

演習開始の前日、北朝鮮の2隻目となる5千トン級新型駆逐艦「姜健」が正式に就役した。専門家は、同艦と同型の「崔賢」は、ロシアの支援を受けて建造された可能性が高いとみている。

2026年9月7日、米韓日共同演習「フリーダム・エッジ」の開始式典で、握手するスティーブン・F・ジョスト駐日米軍司令官(中央)、統合幕僚監部運用部長の石巻義康氏(左)、韓国合同参謀本部演習訓練部長の金智勲氏(右)。3カ国は、「フリーダム・エッジ」を通じて協力を強化し、インド太平洋地域の平和と安定を守るとしている(U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Collin Rhyins)

3か国が共同演習開始 米司令官「規模に変更なし」

「フリーダム・エッジ」演習は、韓国・済州島の東と南の国際水域などで行われ、9月11日まで続く予定だ。日本は、演習区域に東シナ海とその上空も含まれるとしている。

韓国合同参謀本部は、3か国が演習を通じて「海上、空中、サイバー空間など、多領域における作戦能力と共同対処能力を向上させるとともに、強固で安定した協力関係を維持する」と表明した。

韓国軍は、「フリーダム・エッジ」は国際法と国際規範に従って実施する年次の防御的演習であり、北朝鮮の核兵器とミサイルの脅威に対する抑止・対処能力を高め、地域の平和と安定を守ることを目的としていると強調した。

スティーブン・ジョスト駐日米軍司令官は9月7日、東京近郊の横田基地で次のように述べた。

「われわれは、リアルタイムの情報とデータの共有、調整された対応を通じて、空中、海上、サイバーの能力を切れ目なく統合するよう努める」

ジョスト氏はまた、今回の「フリーダム・エッジ」演習について、「範囲、規模、訓練目標」のいずれにも変更はないと述べた。

2026年9月7日、横田基地で行われた「フリーダム・エッジ」の開始式典で、米国、日本、韓国の軍人に訓示するスティーブン・F・ジョスト駐日米軍司令官(U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Collin Rhyins)

これに先立ち、トランプ米大統領は、米韓の年次演習「乙支フリーダム・シールド(Ulchi Freedom Shield)」の規模縮小を命じ、米韓両軍は8月21日、予定より6日早く演習を終了した。

トランプ氏は当時、金正恩氏との関係は良好だと述べ、国防総省に軍事演習を「大幅に縮小」するよう命じた。これに対し、金正恩氏の妹、金与正氏はトランプ氏の友好的な姿勢に冷淡な反応を示し、演習期間を短縮しても、その「挑発的、侵略的な本質」は変わらないと述べた。

3か国がイージス駆逐艦投入 米空母は不参加

聯合ニュースが消息筋の話として報じたところによると、3か国は今回、イージス駆逐艦6隻のほか、海上哨戒機、戦闘機、空中給油機などを投入する。

韓国海軍は、7600トン級イージス駆逐艦「西厓柳成龍」と「栗谷李珥」を派遣した。日本は、7700トン級イージス護衛艦「あたご」、5100トン級護衛艦「あさひ」のほか、P-1哨戒機、SH-60Kヘリコプター、F-15戦闘機を投入する。

米海軍第7艦隊は先週、6900トン級アーレイ・バーク級イージス駆逐艦「ベンフォールド」が韓国の釜山港に到着したと発表した。聯合ニュースは、同艦が今回の演習に参加する可能性があると報じた。

消息筋は、米国とイランの戦闘が現在も続いていることから、今回の「フリーダム・エッジ」には米空母が参加しない見通しだと述べた。昨年の演習にも米空母は参加しなかった。

日米韓が2024年6月に初めて「フリーダム・エッジ」を実施して以降、今回が4回目の演習となる。米太平洋軍は8月末、今年は3か国によるリアルタイムのデータ共有と同期した調整を一層強化し、防空を想定した訓練や海上阻止活動も強化すると表明した。

北朝鮮の2隻目の新型駆逐艦が就役

3か国による演習開始の前日、北朝鮮の2隻目となる5千トン級新型駆逐艦「姜健」が、東部の港湾都市・元山で正式に就役した。金正恩氏は李雪主夫人、娘の金主愛氏とともに就役式に出席した。

「姜健」は、今年6月に就役した「崔賢」と同じ5千トン級駆逐艦であり、両艦は北朝鮮が現在保有する最大かつ最先端の水上戦闘艦艇とみられている。北朝鮮の国営メディアは、両艦が各種の通常兵器と核兵器を搭載できるとしている。北朝鮮は7月、「姜健」から核弾頭を搭載可能な巡航ミサイルを試射したと発表した。

AP通信が専門家の話として報じたところによると、両駆逐艦はロシアの支援を受けて建造された可能性が高く、その兵器とレーダーシステムは北朝鮮海軍の攻撃・防御能力を高めるとみられている。

金正恩氏は式典で、北朝鮮が別の「重大な」海軍開発計画を進めており、8か月後に成果を発表する予定だと述べた。外部では、これが原子力潜水艦に関係している可能性があるとの見方が出ている。

北朝鮮外務省は「フリーダム・エッジ」演習を非難している。朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省の報道官は、演習が北朝鮮と地域に「脅威」をもたらしていると主張し、「最も強硬な立場」で対応すると表明した。

統合幕僚監部の石巻義康海将は、今回の演習について、3か国が「インド太平洋地域の平和と安定を維持し、武力による一方的な現状変更を許さない安全保障環境をつくることに対する確固たる決意」を示すものだと述べた。

陳霆
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