近年、中国人がドローンを使って米軍基地に接近したり、飛行制限空域に侵入したりする事案が相次ぎ、米側は中国共産党(中共)による情報活動への警戒を強めている。
CNNによると、米軍は昨年、ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で、数日間にわたり制限区域へ侵入していたドローンを電子戦装置で強制着陸させた。付近では、事件に関与した疑いのある複数の中国人も拘束された。
報道によると、昨年、ホワイトサンズ・ミサイル実験場付近で不審なドローンが確認され、一時、実験場の飛行制限空域に侵入した。
2024年にも同様の事案が発生していた。当時、米軍はドローンを追跡したが、操縦者を特定できず、警戒を強めていた。
今回は陸軍、FBI、国土安全保障省、国防総省の関係機関が連携して追跡し、5日間にわたって監視を続けた。最終的に電子戦装置を使用し、ドローンを基地内の駐車場に強制着陸させた。
捜査当局はまた、付近でメルセデス・ベンツの不審なレンタル車を確認した。車内にいた中国人グループはニューヨークから米国に入国した後、米国を横断してラスベガスへ向かい、別の人物を乗せた後、ホワイトサンズ周辺へ直行していたという。
FBIはその後、軍と国土安全保障省の当局者に対し、これらの中国人が中共の情報機関とつながりがあるとみられ、スパイ活動に関与した疑いがあると説明した。その後、米軍が車内にいた人物を拘束し、連邦当局に引き渡した。
近年、米国各地では出所不明のドローンが相次いで目撃されている。特にニュージャージー州やニューヨーク州などでは、夜間に多数の飛行物体が確認され、住民が一度に6~8機を目撃した例もある。
こうした正体不明の飛行物体は住宅地だけでなく、軍事施設や重要インフラの周辺でも確認されており、政府や議会は警戒を強めている。
米国当局者によると、中共の情報活動では、必ずしも工作員を直接派遣するとは限らない。留学生や中国系米国人などに対し、脅迫や利益供与などで協力を迫ったり、誘ったりし、ドローンを使った情報収集に協力させる手法がある。
類似の事件として、2024年には中国人の周応標がドローンを操縦し、カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地上空を飛行して基地を撮影した。
周はその後、サンフランシスコ国際空港から中国へ向かおうとしていた際に逮捕された。米国司法省は当時、国防空域に関する規定に違反したとして周を起訴した。
周はその後、罪を認め、2025年に連邦刑務所で禁錮4か月の判決を受けた。
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