名古屋で記録的豪雨 交通機関まひ 400校超が休校

2026/09/09 更新: 2026/09/09

愛知県名古屋市は9月8日、記録的な豪雨となっている。8日夕方、市内で極めて激しい雨をもたらす線状降水帯が発生し、複数の人が負傷したほか、400校を超える学校が休校となった。

TBSテレビが9日に報じたところによると、愛知県内では住宅2棟の一部損壊と、住宅44棟の浸水被害が確認された。また、1人が避難所内で転倒し、軽傷を負った。名古屋市立の学校は9日、計410校が臨時休校となった。

読売新聞が9日に報じた同紙の集計によると、愛知、三重両県で計5人が負傷。各地で道路が冠水した名古屋市では、少なくとも約200台の車が水に漬かって立ち往生した。

名古屋市内には計17か所の一時滞在施設が開設され、多い時には1436人を受け入れた。名古屋駅近くの大型商業・公共施設「JPタワー名古屋」は、帰宅できなくなった市民に飲料水、クラッカー、保温用の毛布を提供し、約80人が施設内で一夜を過ごした。

愛知県東海市に住む30歳の女性は、帰宅できず一時滞在施設を利用した。疲れた表情で読売新聞の取材に応じ、「床が硬く、二つ折りにした毛布にくるまって寝るしかなかったので、とてもつらかった。眠れたのは2時間ほどだった」と語った。

豪雨、観測史上最多を更新

報道によると、名古屋市の一部では1時間雨量が104.5ミリに達した。甚大な被害をもたらした2000年の「東海豪雨」の1時間雨量97ミリを上回り、現地で統計を取り始めた1890年以来、最多を記録した。地元当局は200万人に避難指示を出した。

8日午後5時ごろ、愛知県を猛烈な豪雨が襲い、複数の河川で水位が急上昇した。庄内川の水位上昇を受け、気象庁は同日、「警戒レベル4の氾濫危険情報」を発表した。最高はレベル5の特別警報である。矢田川の瀬古水位観測所でも、一時、氾濫危険水位に達した。

名古屋市名東区の植田川では洪水が発生し、川岸の斜面が数十メートルにわたって崩落した。

住民の一人はTBSテレビに対し、「雨が降り始めてから水位が上がるのが速く、とても怖かったので、すぐに逃げた。これほど速く水位が上がるのは初めてだった」と語った。

豪雨により鉄道やバスが運休した。帰宅時間帯と重なったため、市民生活に深刻な影響が出た。

市中心部の繁華街・栄周辺では、午後4時すぎから道路が冠水し、水位は一時、膝の高さに達した。人々はズボンの裾やスカートをまくり上げ、水の中を歩いて移動した。

近くの百貨店で買い物を終え、名古屋市昭和区の自宅へ帰ろうとしていた78歳の主婦は、読売新聞に対し、「買い物を終えて外に出ると、道路がすでに冠水していたので驚いた」と語った。

インターネット上では、名古屋市内とみられる映像も拡散した。映像には、各地の排水口のふたから、大量の雨水が噴水のように噴き出す様子が映っていた。

アジア大会施設にも影響 約400人が一時避難

今回の記録的豪雨は、19日に開幕する愛知・名古屋アジア競技大会にも影響を及ぼした。

大会組織委員会によると、名古屋市港区にある選手の宿泊施設などでは、選手を含む約400人が一時、別の場所へ避難した。同区内のメインメディアセンターでも1階の一部が浸水し、記者らが上階へ避難した。

複数の競技会場で雨漏りが確認されており、組織委員会による今後の整備の進捗状況は、まだ公表されていない。

一方、名古屋市の広沢一郎市長は、会場に深刻な影響はなく、各競技は当初の計画通り実施すると述べた。

趙彬
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