イラン原油 9月の積載量ゼロ 米軍封鎖で中国向け輸出に打撃

2026/10/02 更新: 2026/10/02

ブルームバーグによると、米軍の封鎖が続くなか、イランの9月の原油積載量がゼロとなった。8月には1日約25万バレルをタンカーに積み込んでいたが、9月には途絶えた。2月の戦争開始以来、月間の積載量がゼロとなるのは初めてである。

ブルームバーグがまとめた暫定的なタンカー追跡データに加え、KplerとVortexaの記録でも、9月のイラン産原油の積載量はゼロとなっている。米軍の封鎖をかいくぐることが一段と難しくなり、中国向け原油輸出による収入確保も厳しくなっていることを示している。

9月もイランは、シンガポール東方の海上貯蔵拠点から一部の中国の製油所に原油を供給していた。ただ、新たな原油が補充されておらず、この在庫も近く底をつく可能性がある。

ただし、現在のデータは暫定値である。イランのタンカーは自国海域を離れた後、位置情報の発信を再開するまで2週間近くかかるためだ。

イランの原油輸出が滞る一方、中東のほかの産油国は新たな輸送ルートを確保している。

Kplerによると、9月の中東からの原油輸出は1日少なくとも1650万バレルに達し、イランを除けば戦前の平均水準まで回復した。

現在、原油の約40%はサウジアラビアとアラブ首長国連邦のパイプラインを通じて運ばれ、ホルムズ海峡を迂回している。戦前、この割合は17%だった。以前損傷したサウジアラビアの東西パイプラインも、9月下旬に運用を再開した。

ホルムズ海峡を通る原油の多くは、大型タンカーで運び出された後、オマーン沿岸やフジャイラ周辺で別の船に積み替えられている。米軍も一部の船舶への護衛を続けている。こうした輸送網の変化により、イランがホルムズ海峡を利用して石油輸送を阻むことは一段と難しくなっている。

一方、ディーゼルなど石油製品の輸送は依然として低迷している。現在、ホルムズ海峡を通じた石油製品の輸送量は、戦前の2割にも満たない。英国では週明け、ディーゼルの平均価格が過去最高を更新した。

米国とイランの停戦交渉も、ホルムズ海峡などをめぐって難航している。ブルームバーグによると、イラン政府内では、11月の米中間選挙までに米国との合意が成立するとの期待は薄れているという。

 

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