中国外務省の郭嘉昆副報道局長が9月30日の記者会見で高市政権を批判した際、日本の首相に肩書きを付けずに言及したとされる問題について、外務省の北村外務報道官は10月7日、一国の指導者にしかるべき敬意を払うことは「国際儀礼上、当然」であるとの日本政府の立場を示し、中国共産党(中共)政府側に申し入れを行っていることを明らかにした。
同日の外務報道官会見で記者が、中国外務省の郭副報道局長が9月30日の会見で高市政権を批判した際、日本首相の肩書きを付けずに「呼び捨て」にしたとの報道について質問した。呼び捨ては異例で、意図的だったとの指摘もあるとして、日本政府の受け止めを尋ねた。
北村氏は、中国外交部報道官による発言について「承知している」とした一方、「その逐一について日本としてコメントすることは差し控える」と述べ、個別の発言そのものに対する直接的な評価は避けた。
その上で、「立場の違いがあっても、一国の指導者に対してしかるべき敬意を払うことは、国際儀礼上、当然のことだと考えている」と表明した。さらに、こうした日本政府の立場について「中国に対してもしかるべく申入れを行っているところである」と説明した。
日本政府は今回、中共政府側報道官の表現を個別に論評することは控えながらも、国家間に意見や立場の違いがあったとしても、他国の指導者に対する礼節は維持されるべきだとの原則を明確にした形である。
外務省の対応は、個々の発言を巡って中共政府側と応酬することを避けつつ、「指導者への敬意」という国際儀礼上の立場を外交ルートで伝えるものとなった。
日本政府は中共政府側の9月30日の発言を把握した上で、その逐一へのコメントを差し控える姿勢を維持する一方、立場の違いとは切り離して、一国の指導者にはしかるべき敬意を払うべきだとの見解を中国側に伝えている。
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