信仰と道徳によって輝いた芸術(中)
歴史に遡り、世界各地の各王朝が移り変わる際に、道徳的に堕落した人はどのように神様の教えに背き、滅亡に至ったのか。そして、高潔な芸術家がどのように歴史の教訓を作品に記録し、世代から世代へと引き継がれ、後世を警告しているのかを見てみましょう。
未だ解明されていない サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の八角ドーム
フィレンツェと言えば、多くの人は恐らく赤レンガのドームと白い大理石の壮大な建築物を思い浮かべるでしょう。それはフィレンツェのシンボルであるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂です。
【芸術秘話】マニエリスム
マニエリスムを画風として表すことに関して、多くの論争がありました。第一次世界大戦が勃発する前、美術史家ハインリヒ・ヴェルフリンは、16世紀頃のイタリアの芸術作品に分類されない作品をマニエリスムと言い表していました。
【芸術秘話】フレスコ画(Fresco)
イタリアのルネサンス期がフレスコ画が最も輝いた時期で、13世紀から16世紀の間、マサッチオ、フラ・アンジェリコ、ミケランジェロ、ラファエロ・サンティ、コレッジョなど、有名なフレスコ画を残している
華麗にして清新 クラシック音楽 バロック(上)
バロック音楽には極めて貴重な価値と貢献があり、それまでの音楽になかったいくつかの特徴を持っています。通奏低音という伴奏の形態と、モノディ様式がこの時期に生まれ、また、オペラやオラトリオなどもこの頃から盛んになりました。
初期ルネサンス天才画家 ヒエロニムス・ボスの絵画の魅力
ヒエロニムス・ボスはルネサンス期の画家で、イタリアの芸術家たちのように人体の美に拘っていないものの、同時にいくらかの哲理も含まれています。例えば彼の1490年の作品である「死神と守銭奴」は道徳を語る寓話の絵などはそうです
失敗から生まれた傑作、ミケランジェロの「ダビデ像」
ミケランジェロの若い頃の作品である「ダビデ像」は、彼のルネサンス期の巨匠として不滅の地位を確立しただけではなく、フィレンツェ人の誇りであり、フィレンツェの精神的なシンボルでもあります。
「モルガン氏の宝石箱」アメリカで再現されたヨーロッパの古典建築
ニューヨーク・マンハッタンのマディソン・アベニューには、イタリア・ルネサンス期の別荘のような外観でありながら、古代のギリシャやローマおよび文芸復興といった、異なる時代の建築様式や芸術を鑑賞できる独特な建物があります。それは、有名な銀行家ジョン・ピアポント・モルガン氏の私設図書館の、モルガン・ライブラリーです。
ミケランジェロの忍耐 偉大になるために必要な事
ミケランジェロ・ブオナローティは紛れもなく史上最高の芸術家の一人だ。1475年に生まれ、88歳まで長生きした彼は、自分を主に彫刻家だと考えていたが、イタリア・ルネサンスの最高のフレスコ画、建築、詩もいくつか制作した。
マヤ人の知恵 色褪せない永遠の青 マヤブルー
大自然の中で、永遠に続く色は何でしょうか。それはどこまでも広がる青です。しかし、古代の絵の具は、逆に青の絵の具は非常に色褪せしやすいものでした。 ルネサンス期のヨーロッパでは、長持ちする青色の顔料の原料の採掘と抽出が非常に複雑だったため、当時は金よりも高価で、聖母マリアのローブなど、最も重要な対象にしか使われなかったと言われています。
ビザンツ帝国の寿命を1000年伸ばしたギリシャ火薬の力
火は水を恐れ、水の前では火はその姿かたちを保っていられません
ナイフに刻まれた楽譜は何のためのもの?
16世紀ルネサンス時代のイタリアで、食事会やパーティーで使われていた珍しいナイフがあります。ブレード(刃の部分)の両面に異なる楽譜が刻まれたノーテーション・ナイフ(notation knife)と呼ばれるもので、現在はイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館や、フィッツウィリアム美術館など世界各地の博物館に収蔵されています。