寛容で謙虚な心【世界むかしばなし】(7)
中国の明の時代、江蘇省の江陰に張畏岩(チョウ・ワイガン)という男がいました。地元では文章の達人として知られていました。
人を助けても見返りを求めなければ、福報を得る
明の時代、太倉州(現在の江蘇省太倉県)の司法官を務める顧佐(グーズオ)は思いやりがあり、正直な人でした。顧氏はかつて菓子店の主人の冤罪を晴らし、助けたことがありました。店の主人は感謝のしるしとして、顧氏に17歳の娘を差し出すと3回も申し入れましたが、すべて顧氏に断られたという逸話が残っています。