中国 「削除より情報公開を」市民反発

中国でトラック衝突・大爆発 拡散した映像を当局が一斉削除

2026/08/05 更新: 2026/08/05

山東省で貨物車2台が衝突し、大規模な火災と爆発が発生した。しかし人々の注目を集めたのは事故そのものではなく、その後に現場映像がネット上から次々と削除されたことだった。

事故は8月1日午後、山東省徳州市禹城市の国道308号線で発生した。目撃者が撮影した動画には、衝突した貨物車が激しく炎上し、大爆発を起こす様子が映っている。爆発の衝撃で撮影者のスマートフォンが吹き飛ばされ、火が消えた後には、車体は骨組みだけを残すほど激しく焼けていた。

現地住民によると、爆発したのはトラックに積まれていたガスボンベとみられる。地元当局は「負傷者1人で死者はいない」と発表した。

一方、この事故の映像はその後、中国国内のSNSからほぼ姿を消した。この対応に対し、ネット上では「事故現場は大惨事なのに、ネットでは何も起きなかったことになる」「あらゆる負の情報を消し続けるのは、社会全体が圧力鍋のような状態で、小さな出来事でも世論が一気に爆発することを当局は恐れているからではないか」との見方が広がった。

さらに、「国民が本当に必要としているのは、迅速な情報公開と透明な調査であり、声を消して表面上の平穏を保つことではない」と、情報統制を批判する意見も相次いだ。

中国では事故や災害が起きるたび、現場映像や関連情報が相次いで削除される状況が続いている。そのため市民の間では、「事故そのものより、真実が消されることのほうが恐ろしい」「必要なのは削除ではなく情報公開だ」と、情報統制への不満と不信が強まっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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