漢字の紐解き「智」
「矢」には誓約の意味もあり「口」と合わせることで「考えを口にする」となります。
漢字の紐解き「禮」
自然の掟に従って初めて社会は成り立ちます。孔子の『三礼』(さんらい)は挨拶から先祖を祀ることまで、あらゆる場所における礼儀を定めました。
漢字の紐解き「義」
儒教の諭す徳として「義」をご紹介しましょう。
漢字の紐解き「仁」
儒教の中核となる五常の徳の一つ、「仁」。
漢字の紐解き「縁」
中国のことわざに、「縁があれば千里離れても会うが、縁がなければその場にいても口をきくこともない」というものがあります。
「縁」とは何でしょうか?
中国の神話では、縁結びの神が縁のある二人の足首に赤い紐を結んでおくことで、二人がつながると信じられています。この紐のお陰で、どんなに離れていても二人は互いをみつけるというのです。
漢字の紐解き一箭双雕(いっせんそうちょう)
「一石二鳥」と言うように、石を投げたら二羽の鳥が落ちてきたという逸話がありますが、中国では弓矢を使っていたようです。
漢字の紐解き天衣無縫
完璧な衣服の代名詞となるだけでなく、完璧なものを意味するようになった天女の話をご紹介しましょう。うららかな夏の夜、郭翰(かくかん)という若者が庭でうたた寝をしていると、そよ風が芳香を運んできました。なんと芳しいと思い、若者はゆっくりと目を開けました。
熟能生巧(シュ・ネン・シェン・チャオ)
「熟練が巧を生む」。日本語の「習うより慣れよ」とはちょっと違ったニュアンスがあります。この格言の由来についてお話ししましょう。
懸梁刺股「梁に縄を掛け、腿を刺す」
思わずこっくりしたときに、自分をつねって寝ないようにした経験はありませんか? 古代の学生も、眠気を払うために自分を痛めつけたようです。
愚公移山「愚公、山を移す」
険しい二つの山に挟まれて生活していた、愚公という老人の伝説です。山の向こう側に行くには、山道がないために遠回りをしなければなりませんでした。不便な状況に苛立っていた老人は、この障害物を取り除くことに決めました。
漢字の紐解き「慎」
「戦士のように果敢でありながら、氷の上を歩くように慎重であるべき」という古代中国の医師による名言があります。人生の苦難に差し掛かった時、古代の人々は、前世で何か悪いことをしたためではないか、現世で慎み深く親切な行動をとらなかったためではないかと、内面に向かってその原因を探りました。
漢字の紐解き「仙」
唐の時代に李白という詩人がいました。 中国詩歌史上においてその名を轟かせた人物でしたが、自己の名声や富にこだわらず、一生を通して山奥で修業する仙人になりたいと思っていました。これが、彼が詩仙と呼ばれる由来です。
漢字の紐解き「善」
古代の甲骨文字では、善は「羊」と表されています。当時の中国では羊は神への生贄の中で最も清らかなものとされていたからです。また、キリスト教では「神の子羊」はイエス・キリストを意味する表現の一つでもあります。
「安」
「出入平安」という文字が、中国の家屋に掛かっているのをよくみかけます。この言葉は「外も内も安全に」という意味を表しているそうです。富を築くよりもまず、安全に居住することは最も大切なことです。
程門立雪「雪の中、程門に立つ」
北宋の時代(960~1127年)、科挙の最終試験に合格し、進士となった楊時(ようじ)は、 さらに知識を求めて当時有数の学者、程頤(ていい)に教えを請うことにしました。
「道」
二千年前の中国の戦国時代は、「道」の教えの絶頂期でした。人々は、 真実、哲学的な教義、実践的に応用できる宗教など、数多くの様々な角度から「道」について説きました。宮廷の官吏はどのように振舞うべきか、皇帝はどのように行動すべきか、事業はどのように行うべきか、さらにはどのように泥棒になるべきかに至るまで、解説がありました。しかし、最も著名な教えは、老子の「道」でしょう。老子は、人々がいかに修行して自己の道徳観を高めていくかを説きました。
「鼓」
鼓の歴史は5000年に遡ります。黄帝が中原(ちゅうげん)で蚩尤(しよう)を退治したとき、9人の兵士をもっても蚩尤を倒すことができませんでした。そこで黄帝は、一本足で牛のような動物・夔(き)の皮を使った鼓を作りました。太鼓の轟は5里に及び、敵陣を震え上がらせ、退散させました。