中国四大名著の一つ:三国志演義
「昔から、天下の大勢は長く分かれていれば必ず一つになり、長く一つであれば必ず分かれるという」―『三国志演義』冒頭
火龍と関羽
武漢は火龍の地とされ、百年ごとに百万軒の家が火災になると言われています。ある年、玉皇大帝(中国道教における事実上の最高神)の命令を受けて武漢へやってきた火龍は心の優しい龍で、中々火をつけられませんでした。
【三国志を解釈する】(14)忠義か不義か 献帝を取り巻く人々が現した義
呂布に従った陳宮は曹操に捕らえられたが、曹操に降伏せず、死ぬまで後悔しなかった。これは、国に有力な君主がない時、義の果たし方だ
【三国志を解釈する】(10)童謡が予言していた皇帝の運命と董卓の死
「帝は帝にならず、王は王にならず、千乗万騎は北邙山を追い駆ける」当時、子供たちに歌われたこの童謡は漢霊帝の死後、最後の二人の皇帝の運命を予言していた。作者は天意の存在を暗示している
【三国志を解釈する】(9)中国人に義を教えた「三国志演義」
古代の人々は、「天経地義」という規範を信じ、それは天の理と人の道に合致するという意味に限りません。『三国志演義』では、「天経地義」のもう一つの深い意味を明らかにしています。それは王朝の交代は、天が主導を行い、地が演じる役割を果たすことによる結果だということです。
「十常侍」の専横 張飛 腐敗役人を鞭打ち
張飛が怒りで督郵に鞭打つ話は、『三国志演義』の第二回に出てくる有名な話です。この話は、張飛の正直さと正義感、民衆のために悪を排除する勇気を示すためだけではなく、漢霊帝時期に、「十常侍」と呼ばれる宦官たちが宮廷を掌握して好き勝手に行動し、皇帝を欺き、忠誠心の強い官吏や将軍を陥れたり排除したりする現象を詳しく描写している典型的な場面です。しかし、その目的は、暗い現実を暴くことではなく、後漢がやがて分裂する危機に直面している様子、及び英雄たちが続々と現れることを予感させることにあります。
【三国志を解釈する】(6)張飛と劉備 剛と柔の組み合わせ
初めて読者の前に姿を現し、劉備と出会った張飛が、『三国志演義』ではこのように描写されています。
【三国志を解釈する】(2)三国志が現代に伝えた遺産 「義」とは?
「三国志演義」は「義」をテーマとしています。この長い物語の巻頭は、劉備、関羽、張飛が張飛の屋敷の裏にあった桃園で血の繋がらない義兄弟として誓いを結んだ「桃園結義」(桃園の誓い)です。 では、この「義」とは何でしょうか。
【三国志を解釈する】(1)素朴な疑問 「三国志演義」と「三国志」の違いは何か?
諸葛亮、劉備、関羽、張飛、曹操の名を知らないものはいません。これらの英雄が活躍する三国志の何百もの物語のほとんどは『三国志演義』で語られていますが、これらの物語はすべて「三国志」を題材にしています。では「三国志演義」と「三国志」、この2つの作品はどう違うのでしょうか。
『三国志演義』にちなんだ偉大な男・関羽の話
中国の歴史上、最も尊敬される人物の中には、あの有名な「関羽」が挙げられます。関羽に対する崇拝は三国時代からすでに始まりました。当時、関羽が亡くなってから、魏、呉、蜀三国は共に彼に尊敬の意を表しました。孫権は関羽の首を曹操へ送り、曹操は諸侯の礼を持って彼の首を洛陽に葬りました。一方、孫権は諸侯の礼をもって彼の胴体を当陽に葬り、蜀漢は成都で彼の装束を埋葬する墓、すなわち成都に関羽の墓を作りました。そのため、民間の間では「関羽は洛陽を枕にして眠り、体は当陽に横たわり、魂は故郷に帰した」という言い伝え
偉大なる男・関羽
中国の歴史上、最も尊敬されている人物に、あの有名な「関羽」が挙げられる。
曹操――千年にわたり誤解され続けた大義の士【千古英雄伝】
「三国志」というと、人々は劉備、関羽、張飛を義の士と言い、曹操は義が無いかのように言われている。実のところ曹操も義の厚い人間の王である。最も分かりやすい例は、趙雲子龍が単騎で主である阿斗(劉禅)を救った際、曹操は兵士に射殺させることができたが、曹操はそれをしなかった。
三国志 関羽が中国で神様と崇められた訳
青龍刀を片手に赤兎馬をかり、劉備の部下として数々の戦いで大活躍した関羽。三国志の英雄としては、名軍師として名高い諸葛亮とともに、日本でも非常に人気があります。
曹操――本当の姿【千古英雄伝】
三国時代の輝かしい政治スター曹操と言えば、頭に何が浮かぶでしょう?人々は「三国演義」で描かれた悪賢く、奸佞、手段を択ばない梟雄を思い浮かぶでしょう。実は本当の曹操はこのような者ではない。それは作者の羅貫中が劉備・関羽・張飛の義を際立たせるため、曹操の人格を虚構したのである。それでは歴史上の真実の曹操はどんな人なのでしょうか。
武を説く
【大紀元日本8月8日】(1)武の起源 武術の起源は、未だ探究されていない。しかし、「封神演義」の中で、多くの武将の勇猛な善戦が描写されている。彼らは手に得意の武器を持ち、神がかった技で格闘するのであ