中国:今春、鳥インフルエンザ大規模発生の可能性

2006/02/22 更新: 2006/02/22

【大紀元日本2月22日】中国農業部長・杜青林氏は20日、北京で開かれた「中国農業部春季重要動物疫病防止」会議で、国内の動物疫病防止作業の進行が厳しい状況に直面していると示し、今春に大規模な鳥インフルエンザの発生可能性が高いと警告した。

中央社の報道によると、杜氏は、春になれば渡り鳥が戻ってくることで、北部の大部分の地区が鳥インフルエンザの感染に脅かされると示した。昨年の秋に家禽の集中予防接種を行ったワクチンの有効免疫期間が過ぎてしまい、僻地の農村は家禽を放し飼いしているため、予防接種が困難であるという。また、春の季節は繁殖期に当たり、疫病発生および伝播のリスクが高くなる等の要因から、現時点で中国における疫病防止状況は、決して楽観的ではないと示した。

同氏は、中国各地関係部門に対して、春季重要動物疫病防止態勢を整えるよう呼びかけた。

同氏はまた、鳥インフルエンザの感染は世界的範囲で拡大が加速していると示した。実際、H7亜種型鳥インフルエンザ・ウイルスを発見した国および地区が増加しており、人感染の症例も増加しつつあるとし、死亡例も上昇しているという。