【大紀元日本6月23日】本年3月初めに、中共が生きている法輪功学習者を対象にした臓器狩りが暴露された、その後ネット封鎖を突破して、関連の情報が国内各地に流されているため、中国メディアは6月9日初めてこの件を報道、臓器狩りの秘密収容所の存在は完全な捏造であると反論した。この報道は中国メディアがこの告発について、はじめて国内で公開反応を示したもの。中共政権の否認に対応するため、大紀元は臓器狩りの秘密収容所の存在がはじめて暴露されてから、事態の発展の流れをまとめた。
中国紙「健康報」は6月9日、「事実無根の蘇家屯・収容所事件」と題する文書を掲載し、初めて臓器狩りの件に触れ、事実を完全否定した。それに対し、大紀元は関連報道の流れを以下のように纏め、経過説明を行った。
3月9日、海外各国の大紀元時報には、米国に脱出した中国人ジャーナリストの調査報告書を掲載し、「東北部の瀋陽市近郊の蘇家屯地区に秘密の大型収容所があり、数千人の法輪功学習者を監禁している。中共政権は彼らの臓器を強制摘出し、移植に使い、体を所内の焼却炉で火葬し、証拠が完全に隠滅されている」と暴露した。関連報道はhttp://www.epochtimes.jp/jp/2006/03/html/d85127.html
3月20日、臓器摘出に参加した執刀医の前妻は匿名の条件で、証言に出た。彼女の話によれば、この秘密刑務所は、遼寧省血栓中西医結合医院の地下に設置されたものであるという。関連報道http://www.epochtimes.jp/jp/2006/03/html/d89815.html
3月28日、中共外交部の報道官・秦剛氏は定例記者会見で、臓器狩りの告発を完全に否認し、海外メディアによる現地調査を受け入れると表明した(その発言は後に外交部のホームページに公開された当日の記者会見の内容一覧から削除されている)。その発言を受け、海外にある新唐人テレビや、希望の声ラジオ(共に本部が米国にある)などのメディアの関係者が豪州や、米国の中国大使館に入国調査の許可を申請したが、幾度も拒否された。詳細報道http://www.epochtimes.jp/jp/2006/04/html/d46968.html
3月31日、瀋陽市軍部のある年配の軍医が新たに蘇家屯の臓器摘出・売買する秘密収容所の存在について匿名証言を行った。その中で、法輪功学習者の臓器を強制摘出する秘密収容所は暴露された瀋陽市蘇家屯地区の一箇所だけではなく、全国に36箇所があると明かした。http://www.epochtimes.jp/jp/2006/03/html/d40562.html
4月1日、法輪功への集団迫害を調査する国際団体・「追査国際」は、調査報告書を公表した。
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/04/html/d68084.html
4月8日、大紀元が調査で得た内容を公表、以下の報道を出した。
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/04/html/d20900.html
4月12日、その時点では大紀元は執刀医とその前妻の名前や、顔写真など一切公表していなかったが(いまでも、本当の名前を明かしていない)、中国国務院の記者会見で、瀋陽市蘇家屯秘密収容所の所在地とされている「蘇家屯血栓医院」の副院長・張玉琴氏は、「執刀医の前妻の証言はまったく捏造で、我々の病院には、この執刀医とその前妻が在職したことがない」と反論した。身元も明かしていない証言者について、どうして在職していなかったと判断できるのであろうか。
4月14日、駐北京米国大使館と駐瀋陽領事館の外交官が、中共政権の案内で、蘇家屯血栓医院を約1時間視察し、「現時点で把握した情況から判断すると、ここは単なる病院である」と公表した。
4月21日、胡錦怒涛・国家主席が米国訪問中に、臓器狩りの秘密収容所の証言者で、米国に脱出した中国人ジャーナリストと執刀医の前妻がはじめて顔を明かし、公で証言した。詳細報道http://www.epochtimes.jp/jp/2006/04/html/d10403.html
4月30日、瀋陽軍区の軍医が再度匿名証言を行った。詳細報道http://www.epochtimes.jp/jp/2006/05/html/d75680.html
一方、大紀元の記者は臓器狩りの裏づけを取るために、多方面から情報収集を行い、以下の関連情報を報道していた。
中国の臓器売買と人体標本の疑惑を語る一体の人体標本
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/03/html/d23338.html
中国:3月に臓器移植が急増、証拠隠滅のためか
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/04/html/d46275.html
天津:臓器移植手術が激増、証拠隠滅のための大量虐殺の可能性も
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/04/html/d84339.html
中国:5月1日前に生体臓器の大量供給、24時間体制で移植手術
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/04/html/d85634.html
英テレビ局、中国最大肝臓移植センター、臓器提供元秘密取材
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/05/html/d56569.html
中国医学専門家:中国の臓器移植数累計8万5千例、ドナーによる臓器提供わずか
http://www.epochtimes.jp/jp/2006/06/html/d58210.html
いずれにしても、1999年法輪功への集団弾圧が始まってから、国内での臓器移植が激増したことや、厖大な闇臓器バンクが存在することなどについて、中共政権は説明できないでいる。そしてこのほど、カナダでは法政界の関係者が真相調査団を結成、臓器狩りの真相調査に乗り出している。国際社会の独立調査機構の介入によって、臓器狩りの真相が明かされる日は遠くないはずだ。
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