【大紀元日本1月24日】香港の漁農自然護理署(Agriculture,Fisheries and Conservation Department,以下、漁農署)は1月22日、死んだ3羽の鳥類に対して一週間前に行った高病原性H5N1型ウイルスの検査が陽性との結果を発表した。今月にH5N1型の感染が確認された2羽の鳥類を含め、今年に入ってからすでに5羽の鳥類が鳥インフルエンザに感染して死亡している。
BBCによると、漁農署職員が1月15日と16日に、それぞれチョウセンメジロ(相思雀)およびコシジロキンパラ(White-rumped Munia) の屍骸を発見し、ハウス・クラウの死骸を含めて計3羽の鳥類を検査へ提出したという。
漁農署スポークスマンは、香港市民に対して清潔をしっかりし、野生鳥類および生きている家禽との接触を避け、鳥類や家禽と接触後に必ず手を洗うように注意を呼びかけた。
香港衛生署衛生防護センターによると、広東省衛生庁の情報では、同省内は人が鳥インフルエンザおよびSARSに感染していないという。衛生防護センターの顧問医師・曾浩輝氏は、香港と広東省にまだ人が鳥インフルエンザに感染していないが、中国国内その他の地域で鳥インフルエンザが相次いで発生したことと、野鳥がH5N1型ウイルス検査が陽性の反応結果からみて、鳥インフルエンザは香港にとって依然に脅威であると指摘した。
*予防措置
曾氏によると、2005年1月に香港政府は鳥インフルエンザ応急措置計画を発動して以来、政府は疾病監視測定システムを取り入れ、農場、市街および港における家禽・家畜管制政策等予防措置を実施した。曾氏は、香港の家禽または人が、一旦鳥インフルエンザに感染すれば、政府はさらに多く予防措置を講じると示唆した。
実際、香港は2005年10月に国家衛生部およびマカオ衛生部門と、公共衛生事件応急協力協議を纏まり、2006年6月に香港は広東省およびマカオ当局と同じ協議に合意している。
*WHO事務総長:鳥インフルエンザは人類にとって脅威
世界保健機関(WHO)の陳馮富・事務総長は22日に、高病原性H5N1型鳥インフルエンザおよび関連のあるインフルエンザは、人類にとって脅威であるとし、国際社会へ警戒を緩んではならないと警告した。
陳事務総長は、3年前から人類は世界規模のインフルエンザに直面し続けているとし、ここ数年間の経験から、H5N1型鳥インフルエンザは非常に対応の難しいものであることは人々も認識しているとの意見を示した。しかし、H5N1型ウイルスが鳥類・家禽の中で広まっていれば、人類が感染し被害が拡大する脅威は弱らないと指摘した。
陳事務総長は、これまでに世界において267人がH5N1型鳥インフルエンザに感染し、内の161人はすでに死亡していると指摘し、2006年までに人がH5N1型鳥インフルエンザによる死亡率は70%に達していると指摘した。陳事務総長は、H5N1型鳥インフルエンザは基本的に鳥類・家禽の病気であるとし、いまのところ、鳥類を媒介によって人が感染することはあまりないとの見解を示した。
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