【大紀元日本7月6日】中国女性の纏足(てんそく)の奇習はすでに20世紀前半で途絶えてしまったと言われているが、中国南部の福建省福州市連江の北茭村に、纏足の女性20数人が健在であることが確認された。女性たちはいずれも80歳代の高齢。千年以上前から中国では、女性は足が小さければ小さいほど、淑女だとみなされていた。そのため、女子は幼時から、足を包帯で堅く縛りつけ、足を変形させて人為的に成長を止めさせる術が施された。そのサイズは3寸(約9センチ)ほどであるため、「三寸金蓮」と名づけられた。
中国メディアの報道によると、この村は非常に辺鄙で、交通も発達していない。女性らは、生存している最後の「三寸金蓮」だという。
81歳の林鳳鳳さんは1931年の5歳のときから、足を縛りつけ始めたという。当時の中国では、すでにこの風習を廃止したが、外部から閉ざされたこの村では、この風習は依然、流行っていた。林さんの少女時代、よく村の女の子と足のサイズを競い合っていた。足が一番小さい女の子は皆がうらやみ、将来、結婚相手を紹介する仲人に気に入られるという。
来客の前に、三寸金蓮の女性たちは、精一杯お洒落な身なりをまとい、最もお気に入りの靴を履いた。
彼女たちのほとんどは現地から出たことがなく、1人だけは、病気治療のために、福州市に行ったことがある。「外の世界にあまり興味がない、いまのような平静な生活に満足している」という。
「三寸金蓮」の女性たちは案外と長生きで、全員のご主人はすでに亡くなり、いま、子供や孫と生活を共にし、元気な人は、洗濯や、ご飯作り、漁業の軽い手伝いなどもする。時には、井戸端会議やトランプもするという。
(Getty Images)
(Getty Images)
ビデオ:三寸金蓮
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。