【大紀元日本10月26日】在日中国人女性の母親2人がこのほど、上海市の街頭で中国当局に集団弾圧されている法輪功学習者の無実を市民に説明したところ、警察に逮捕・監禁された。そのため、2人の在日中国人女性は、国会前を訪れ、アジア欧州会議(ASEM)に出席する麻生首相に、中国当局に逮捕された母親の釈放を求める嘆願活動を行った。
東京都在住の中国人女性・蒋暁燕さんと施萍さんの証言によると、2人の母親はともに70代の高齢で、10月22日午前、市場で買い物する際に、市民に対し、中国当局に集団弾圧されている法輪功学習者の無実を説明していたが、彼女たちを尾行していた町内会の人に警察へ通報され逮捕された。2人は法輪功学習者であるため、警察に法輪功の修煉を放棄する誓約書にサインすることや、ほかの法輪功学習者の情報を提供することなどを強要されたが拒否した。今、2人は留置所に監禁されている。自宅も家宅捜査を受け、日記などの私物が押収された。施さんの父は心配のあまり、体調を崩した。
施さんの母親は1999年から法輪功を習い始めると、まもなく、高血圧と大腿骨頭壊死の持病が治った。そのため、中国当局が法輪功を弾圧し始めてからも周りに真相を伝え続けた。
蒋暁燕さんの母親はすでに2度目の監禁である。蒋さんによると、母親もやはり1994年に健康保持のために法輪功を習い始めた。2001年9月に市民に弾圧の真相を伝えたため1カ月以上監禁され、釈放された後も、再三にわたり警察に家宅捜査され、町内会の幹部たちに監視されている。
中国の法律では、70歳以上の人を監禁しないと定めているようだが、警察当局は上海の家族に対し、2人の老女を厳しく罰すると示唆したという。
2人の在日中国人女性は麻生首相に対し、ぜひ、アジア欧州会議(ASEM)の席で中国指導者に対し、母親たちを含めて中国で監禁されている法輪功学習者の釈放を求めるよう嘆願した。国際社会に対しても、母親たちが早急に釈放されるよう救援を呼びかけている。
法輪功は中国伝統の気功で、「真・善・忍」という理念に従い、精神を養う修煉法。健康促進に効くとしてたちまち評判になり、90年代には愛好者が急激に増えた。中国当局の統計によると、1999年7月に始まった弾圧前には、中国国内で約7千万人の愛好者がおり、共産党員とその幹部も多く含まれていた。1999年7月20日、当時の江沢民・主席が弾圧を発動し、いまは、数十万人が監禁され、大勢が拷問により死亡。
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