【大紀元日本1月16日】中国湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州吉首市で、昨年9月に発生した企業の不正融資事件で、被害者らの抗議は暴動にまで発展し、当局は軍隊を派遣し鎮静したが問題は未解決のままだった。今年1月10日、地元政府は被害者たちに対して解決策として補償金支払いの通告を発表した。これに対し、補償金額に不満を募らせた被害者ら約1万人が町に出て抗議したため、当局は警官や警察犬を大量に出動し、抗議者らを逮捕し、対外的に情報を封鎖した。12日、抗議者のある女性が市政府前で焼身自殺した。新唐人が伝えた。
地元住民の小梅さんによると、12日午後、ある女性投資者は元本も戻らない現実に耐えられず、市政府前で焼身自殺を図ったという。
地元の王さんは、「多くの人は投資した金額の回収ができると政府に期待を抱いていた。しかし、政府が打ち出した解決案では実質上、元本の2~7割しか回収できず、一銭も回収できない人さえいる。そのため、落胆して自殺を図った人が多くいる。しかし、それらの情報は当局によってすべて封鎖された」と語った。王さんは、「警察は銃を持っているし、政府もメディアに対して写真撮影と報道を禁止している」と訴えた。王さんによると、12日、抗議者が多く拘束され、郊外へ連行されてから解放されたという。また、ネット警察がネット上で激しい抗議を発表した者を見つけ出し、大量に逮捕したという。
王さんによると、10日に大勢の被害者が町に出て抗議したその直後に、武装警察を乗せた7~8台のトラックが現場に現れ、7~8匹の警察犬を連れて群衆と対峙した。武装警察は、抗議者らを拘束する証拠を残すために、現場にいた抗議者一人一人の顔をビデオカメラに収めた。また、群集の中にも私服警察が小型カメラで同じことをしていたという。
一方、地元の市民・雷さんによると、昨年9月にも1万人以上の民衆が駅前、町を遮り抗議したという。多くの民衆は今回政府当局が出した補償案に対し、政府の腐敗と無策が分かったために、抗議者はさらに増えると予測している。
2008年9月4日と5日の両日汽車を遮り抗議した。同月24日、25日には市政府前で抗議した。当局は地方から武装警察を動員し、抗議者らを弾圧したため、官民間流血衝突になった。
抗議現場(新唐人)
大量の武装警察が出動し、抗議者を逮捕した上で対外的に情報封鎖した(新唐人)
当局は大量の武装警察を出動させた(新唐人)
吉首市約1万人の被害者が抗議した(新唐人)
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