【大紀元日本1月24日】中国雲南省西双版納農業開発支局の約4千人退職従業員は1月20日、補助金が未払いであることから、20時間にわたり高速道路を遮り抗議を行った。地元当局は機動隊を出動し抗議者と対峙した。死傷者は出ていない。
大陸では民営企業だけではなくて、国営企業でも賃金未払いが最近多く発生している。雲南省の有名な観光地・西双版納州府景洪市では、20、21日の二日間、連続で大規模の抗議活動があった。地元の情報によると、約4千人のゴム農場の退職従業員たちは補助金未払いに不満を募らせ、観光地に入る高速道路の入り口をバイクで塞ぎ抗議した。そのために、交通は一時麻痺したという。
事情をよく知る地元住民は、「昆明省に所属している農業開発局の退職員たちには失業手当、補助金は一切支払われていないし、旧正月を迎えられないことから、抗議を行った」と説明した。これに対して、地元住民・李さんは、自分たちの場合は退職しても毎月約400元(約5千円)の補助金を1年から2年の間に支給されるが、農業開発局はなぜ支払わないのかわからないと不満を示した。
西双版納観光局と景洪市バス会社の情報によると、農業開発局の退職従業員数千人は20日午後4時より、同地区の高速道路を遮り、観光区の交通麻痺をきたした。翌日早朝、雲南省政府は省政府および政法委関係者二十数人を専用旅客機で現地入りさせたという。
香港中国人権民主運動情報センターによると、雲南省政府上層部から抗議者について、要求の一部に対応するとの条件で、抗議が解除されたという。
地元住民によると、西双版納農業開発局は雲南省建設兵団第1師団に属していたが、現在は同省農業開発局の管轄下にあり、農場は主にゴム事業に従事する。同局によると、毎年の税収は雲南省へ直接納め、西双版納政府とは関係ないという。農場で勤務する従業員は約8万人で、退職した従業員は2万人。退職者には、規定では毎月500元(約6500円)の補助金を支払わなければならないが、未払いのままになっていることが今回の抗議活動のきっかけとなったという。
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