【大紀元日本1月21日】黒竜江省ジャムス市の市民によると、センター病院など数カ所の大病院からの情報として、インフルエンザによる死者が同市内で既に千人を超えているという。一方、現地で新型インフルエンザの治療施設として指定された病院や、疾病予防センターは同情報を実証できないとしている。過去にはSARS(重症急性呼吸器症候群)や口蹄疫、鳥インフルエンザの流行について中国当局が情報規制を行い、対応の遅れなどが国際社会から非難された経緯があり、新型インフルエンザについても現地からの情報と中国当局の発表に大きな食い違いが見られるようだ。
現地市民は、同市内にある伝染病病院は新型インフルエンザの患者で溢れ返っているが、メディアはなにも報道していないと話す。同市内では千人以上が死亡し、医師も感染していると伝えている。
一方、黒竜江省衛生庁14日の発表によると、今月4日から10日までの間、全省で8人の新型インフルエンザが確認され、そのうち3人が死亡している。
新型インフルエンザの治療費は自費
記者がジャムス市センター病院に状況説明を求めたところ、「診察を受ける高熱患者が多いため、新型インフルエンザの検査をする場合は、時間をかけずに大量に行う」という。疾病予防センターの職員は週に2日だけ病院に行き、患者から採取したサンプルを持ち帰って検査をする。また、インフルエンザが重症化した患者は入院するが、基本的に治療費はすべて自費となっている。
(翻訳編集・坂本)
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