【大紀元日本4月27日】今から11年前の1999年4月25日、「突如現れた1万人以上の法輪功学習者が、政府要人が住む北京の中南海を包囲し、中国政府に圧力をかけた」として、その翌日から、複数の日本の主要メディアが伝えた。
今日もなお、「中南海事件」と呼ばれるこの事件に「驚愕」した江沢民前国家主席と中国共産党が、同年7月より法輪功を弾圧するに至った要因の一つとされている。
しかし、この「中南海事件」の真相は11年を経た今も正確に伝えられていない。
知られざる「4・25中南海事件」の真相
NPO法人日本法輪大法学会は、この事件は全て中国共産党(中共)が仕組んだ罠(わな)であり、その目的は急速に人気の高まった法輪功(ファールンゴン)を弾圧する口実を作ることにあったという。
同学会によると、その概要は次の通り。
99年4月11日、天津で法輪功を誹謗する文章が発表されたことに対し、同月23日、現地の法輪功学習者が訂正を求めた。その学習者らを天津の警察当局が殴打し、45人を不当に拘束したうえ、「釈放して欲しいなら北京へ陳情しろ」と言った。
そこで法輪功学習者らは、同月25日の日曜日に、行かれる人は北京へ行って陳情を応援しようということになり、自主的に声を掛け合った。
1万人という人数は自然の結果であり、組織を動員したのではない。反社会的は行為は一切なく、極めて静かで平和的な陳情であった。
中南海から少し離れた陳情局に集まった人々を、事前に察知していた警察が誘導して中南海へ連れて行き、壁際に立って待つように告げた。「中南海を包囲」したのではない。
法輪功に対する中共の抑圧は96年頃から始まっていたが、中共はすでに予定していた大規模弾圧開始の口実を作るため、「法輪功、中南海を包囲」というニュースを捏造し国内外に宣伝したのである。
迫害停止を求めて4・25東京パレード
東京都内で4月25日、日本在住の法輪功学習者を中心とする約200人が、平和的陳情11周年を記念するとともに、現在なお続く凄惨な法輪功への迫害を一日も早く停止させるためパレードを行った。
パレードに先立って行われた集会では、衆議院議員・中津川博郷氏からの応援メッセージが読み上げられ、東京都議会議員・古賀俊昭氏が激励のスピーチを行った。
また、日本在住する中国出身の法輪功学習者3人が、法輪功を学ぶ親族が今も中国国内で強制収用施設に入れられ拷問・虐待を受けている事実を報告した。
また3人は、今年3月16日に米下院で法輪功迫害即時停止を求める605号決議案が圧倒的多数で可決されたように、日本政府および日本社会に対して、中国における法輪功迫害が一日も早く停止されるよう尽力して欲しいと訴えた。
集会の後、東京・恵比寿を出発した一行は日曜日で賑わう六本木まで、2時間のパレードを行った。
沿道の人々は、パレードを先導する天国楽団の力強い演奏に注目するとともに、手渡された「4・25」の真相を伝えるチラシに見入っていた。
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