【大紀元日本8月18日】貴州省鎮遠県の村民唐さん一家は、ここ1か月間、洗濯のできる状態ではない。「水道は1か月も断水し、飲む水さえもない。河の水も濁っていてとても汚いから、洗濯しようにもできない」という。
ここ2か月近く、貴州省の一部では高温で雨の降らない天気が続き農作物が枯死する状況が続いている。水道も断水状態で、農民たちは飲用水を川の水やミネラルウォーターに頼っている。政府報道では、全省で、干ばつにより50万人以上の住民と21万頭近い大型家畜の飲用水が不足していると伝えている。
鎮遠県の唐さんの話では、乾燥した気候が2か月以上も続き、水道はすでに1か月断水している。政府は川の水は汚れているので飲んではいけないと呼びかけているが、都市部から配送されてきたミネラルウォーターは数本しかなくて足りないので、やはり川の水を沸かして飲んでいるという。
村民たちは農作の放棄を余儀なくされているのが現状だ。同県都坪鎮の村民陳さんによると、最近の気温は37度前後。現地にはもともとダムがないので、農作物の灌漑は不可能。水道も10日ほど前から断水しており、山腹に住む村民は遠方の支流まで水を汲みに行って飲用水を確保している。この川の水も少ないので、洗濯や入浴には桶などを使っているそうだ。
「昨年も干ばつがあったが、今年はもっと深刻だ」と、天水県のあるお年寄りは話している。飲用水がないため、村民たちは他所に出て水源を探しているという。
中新ネット14日の報道によると、連日の水不足のために水源のある洞窟で取水作業を行っていた同省石阡県の村民2人が中毒死した。
(記者・方暁、翻訳編集・坂本)
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