【大紀元日本2月8日】民間告発サイト「ウィキリークス」が最近公開した米外交公電によると、07年中国が高性能ミサイルで、制御不能になった自国の気象衛星を撃墜したことに対し、米国が中国の宇宙軍拡を懸念し、その軍拡が米国の宇宙システムに影響を及ぼした場合は「軍事行動も辞さない」と中国に警告していたことが分かった。
中国は07年1月11日に廃棄された気象観測衛星・風雲FY-1C(高度865キロ)を弾道ミサイルASATで破壊した。当時米国側は、中国の迎撃ミサイルの開発と実験は「両国の民用宇宙領域における協力精神に反した」と強く非難し、中国が米国の軍事・民間衛星を破壊する能力を持ったことに危惧を示した。
さらに翌08年1月に、米政府は「わが国の宇宙システムへのいかなる干渉も権利の侵害と見なし、軍事的な選択肢を含め、このシステムを防御するための権利を有する」と中国に警告した。
中国のこのミサイル実験は宇宙の軍備競争に繋がると懸念されていた。また、衛星破壊により多数のスペースデブリ(宇宙ゴミ)が発生し他の衛星の就航に支障をきたしたと非難された。
(翻訳編集・余靜)
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