【大紀元日本11月8日】四川省カンゼ・チベット族自治州のニンツォ・ゴンバ(霊雀寺)で6日、1万人を超えるチベット人が集まり、3日に焼身自殺したチベット人尼僧を追悼する集会を開いた。米VOAが報じた。
現在インドに亡命中のチベット人ロブサン・ジンパ氏がVOAに提供した情報によると、追悼集会はカンゼ州タウ県にあるニンツォ・ゴンバ付近で行われ、それに対し、当局は寺院の付近とカンゼ地区に大量の警官を配置したという。なお、ロブサン・ジンパ氏は今年初め、カンゼで中国当局に短期間拘留されたことがある。
「参加者らはスローガンを叫び、国内チベット人の悲惨な状況を世界中に周知させるよう海外に亡命したチベット人に呼びかけた。また中国政府にチベットに対する高圧的な政策を変えるよう訴えた」
ニューヨークに本部を置く「自由チベット学生運動」も6日に声明を発表し、約1万人のチベット人がカンゼの寺院に集まったことを証言した。
今年3月以来、中国共産党のチベット政策に抗議するため、すでにチベット人僧侶9人と尼僧2人が焼身自殺をしている。
今回集会が行われたニンツォ・ゴンバでも8月に、僧侶が焼身自殺する事件が起きていた。その後、政府は大量の軍隊を出動して寺院を包囲し、数日にわたり水道と電気の供給を強制的に止める措置を取った。電話やインターネットも当時、使用できなくなったという。
(翻訳編集・陳櫻華)
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