【大紀元日本12月25日】中国国有企業で電気通信最大手の「中国聯合網絡通信集団有限公司 (中国聯通)」の高級幹部2人がこのほど、相次ぎ失脚した。通信業界は元最高指導者江沢民氏の長男・江綿恒氏が長年支配してきた。一連の動きから、習近平指導部は江一族の勢力圏を切り崩す狙いがあるとみられる。
中国聯通の公式サイトは18日、同社信息化及び電子商務事業部の責任者・宗新華氏の解任を発表した。15日にも同社ネット事業子会社の副社長・張智江氏が取り調べを受けていると発表されたばかりだった。失脚の理由はいずれも公表されていない。
今回の発表に先立ち、中国政府系メディアは同社の巨額投資の失敗や、料金の不正請求などのスキャンダルを相次ぎ報道している。
中国の電気通信業界を実質支配しているのは、江沢民氏の長男、通信業界で「電信王」とも呼ばれている江綿恒氏である。江綿恒氏は1999年、当時の最高指導者だった父親の江沢民氏の力を借り大手通信会社「中国網絡通信集団有限公司(略称・中国網通)」を設立した。2008年、同社は国有大手「中国連合通信有限公司」と合併し、中国業界最大手の中国聯通の誕生となった。
周永康最高指導部元メンバーら江沢民派の重要人物が失脚するなど、習指導部は今後、江沢民派の粛清を加速させ、江一族の不正蓄財の陣地である電気通信業界に切り込むとみられる。
(翻訳編集・叶子)
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