高等教育機関の調査会社、英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)がこのほど発表した、2016年版人気留学都市ランキング「QSベスト・スチューデント・シティ2016」で、パリが1位となり、東京は昨年から順位を4つ上げ、3位にランクイン。京都・大阪・神戸も21位につけ、香港8位、台北23位、北京25位、上海39位となった。
調査対象は人口25万以上で、かつ2校以上の大学がある世界116の都市。QSが毎年、「大学ランキング」「学生のバランス」「都市の望ましさ」「就職難易度」「経済的負担」という5つの基準を柱に、都市の安全指数や、公害指数、物価指数などの具体的な十数項目に対する採点を行う。総合500点満点で上位75都市が発表される。
4年連続で首位に輝いたパリ。もっとも評価されているのは、大学に対する企業の認知度が高いことや、学費、生活費の安さ。世界の有名大学の数が対象都市のなかで2番目であることも点数を稼いだ。
有名大学の数がもっとも多いロンドンは生活費が高いことから、5位にとどまっている。
米国の都市はいずれもトップ10には入らなかったものの、上位75都市のうち最多の11都市がランクインし、ボストンが13位、ニューヨークが20位である。そのあとに続く英国は8都市、オーストラリアも7都市が選ばれた。
ランキングの発表を受け、パリのアンヌ・イダルゴ市長は「これからも若い世代にチャンスを与え、オープンで、活力と想像力に満ちた都市を創造していきたい」と感想を述べた。
(翻訳編集・桜井信一、叶子)
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