米カリスマ投資家、ウォーレン・バフェット氏と昼食を共にする機会を得ようと、今年もまたネットオークションで熱い火花が飛び散った。
6月10日夜、米大手ネットオークション「eBay(イーベイ)」が開催した、毎年恒例のバフェット氏との昼食権をめぐるチャリティーオークションが終了した。5日から5日間にわたって開催された今回のオークションの最高落札者は、345万6789米ドル(約3億5900万円)を投じた匿名の人物で、この落札価格はこれまでの最高落札価格(2012年)と肩を並べた。
この昼食権チャリティーオークションによる収益は、全てサンフランシスコの慈善団体、グライド基金に寄付されることになっている。グライド基金は、同市の貧困層に対し、食べ物や医療の提供、職業訓練など多岐にわたる支援活動を行っている。
2000年に始まり17回の昼食権オークションを通して、これまで同基金への寄付金総額は約2360万米ドル(約24億5000万円)。
落札者は最大7人の同伴者を連れて、マンハッタンのステーキハウス、スミス・アンド・ウォレンスキーでバフェット氏と昼食を共にすることができる。バフェット氏の今後の投資計画に関すること以外なら、食事中にどんな話題にも応じてくれるという。
経済誌、フォーブスによると、85歳のバフェット氏は世界で3番目の大富豪で、本人と家族が所有する資産は665億米ドル(約6兆9000億円)にのぼる。このチャリティーオークションはもともと同氏の妻、スーザンさんが始めたものだったが、2004年に夫人が死去してからも毎年継続して開催されている。
世界中のバフェットファンが入札に参加できるよう、2003年からはイーベイでネットオークションを開催するようになった。それからは落札価格の高騰が続いており、今回の落札価格は、これまでにイーベイが主催した単独のチャリティーオークションのなかで最も高額だったという。
(翻訳編集・桜井信一/単馨)
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