国際 神韻

日本人男性ダンサーが古典舞踊コンテストで金賞

2016/10/28 更新: 2016/10/28

全世界中国古典舞踊コンテスト7回大会の決勝戦が、10月21日に米ニューヨークで開催され、日本から参加した小林健司さんが成年男子の部で金賞を受賞した。

亡き父想い、古典由来の創作ダンス

小林さんは、日本人の父親と中国人の母親の間で生まれ、日本で育った。実父は数年前、持病により急逝。コンテストで小林さんが披露した演目『移孝為忠』は、北宋の楊一族の活躍と悲劇を描いた中国明代の古典文学『楊家将』を元に、自身の経験と重ね、小林さん自身が創作した。

この古典は、親孝行の心を君主への忠誠心へと変える物語。父親は、息子に武術を修め国のために忠誠を尽くすことを説き、のちに戦場で国のために戦って命を落とした。息子は父親の形見を見て悲しみに打ちひしがれたが、かつての教えを思い出して父の遺志を継ぎ、国に忠誠を誓ったというもの。

中国古典舞踊を始めてから8年。現在は伝統文化の復興を掲げる舞台芸術団「神韻芸術団」ダンサーを務める。金賞受賞者は男女含め7人で、そのうちの一人に選ばれた。受賞について「大変に名誉なこと。このような栄誉に恵まれるとは思ってもみなかった」と喜びを隠せない。

コンテストで金賞を受賞するまでの道のりは、決して平たんではなかった。毎年行われる同コンテストの第5回大会では惜しくも銀賞に終わった。第6回大会で少年部門に出場し金賞を受賞したが、成年部門では今回が初めて。

小林さんは、舞踊をやめてしまおうと思ったことがあったと語る。練習を始めたばかりのころは太っていて、顔は「サッカーボールのように丸かった」という。しかし、観客の方々や舞踊に対する責任を自覚し、厳しい減量に臨んだ。小林さんは劣等感を抱いていたが、それを克服すべく努力を重ねた。その結果、今回の成年の部で初金賞受賞へと実を結んだ。

 

第7回全世界中国古典舞踊コンテスト(衛星テレビ新唐人主催)が米ニューヨークで20日、7人の男女が金賞を受賞した(戴兵/大紀元)

(翻訳編集・島津彰浩)

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