フィリピンの出入国管理当局は11月25日、マニラで就労ビザなしで働いていた1318人の中国人が現地警察により逮捕されたと発表した。インターネット賭博運営のために不法に働いていた疑いがあり、当局は、国外退去させる予定だという。同国では最大規模の不法な外国人滞在者の摘発となる。
同出入国管理員の調査によると、逮捕された中国人らは、無許可のインターネット賭博のサービスで働いており、超過滞在(オーバーステイ)など出入国管理法に違反していた。
また、逮捕者の多くはパスポートを所持していたが、観光ビザで合法的に入国していた。「(延長など)滞在許可を得られなかったようだ」という。
どの賭博サイトかは具体的に明らかにされていないが、逮捕者らは、マニラ北部の米軍基地跡に建てられた娯楽複合施設「フォンタナ・レジャー・パーク」のなかで、コールセンター業務に見せかけた賭博のオペレーターになっていたという。施設は、合法的なカジノ、ゴルフ場、プール、ホテルを備えたレジャー施設。
不法滞在者調査官は地元メディアの取材に対して、逮捕者が違法に働いている様子を確認済みと述べたうえで「出入国管理委員会の関連法に基づいて彼らを起訴し、退去命令を出す」と明かした。伝えられるところによると、拘束時、一部は抵抗したり、逃げ出そうとしたという。
中国外務省報道官は環球時報の特別枠を通じて、マニラでの自国民拘束者について、法的な段取りを踏まえて早急な開放を要求し「この干渉が、両国の関係に重圧や緊張の高まりにならないと信じる」と述べた。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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