政府によると、早朝5時30分頃、北朝鮮内陸部から1発の弾道ミサイルが発射され、北朝鮮内陸部に落下したという。
首相官邸によると、情報を受けて英国滞在中の安倍首相は、▼情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して、迅速・的確な情報提供を行うこと、▼航空機、船舶等の安全確認を徹底すること、▼不測の事態に備え、万全の態勢を取ることの3点指示した。
外務省の発表では、首相は30日まで英国に滞在予定で、28日にはメイ首相と会談している。
官邸の危機管理センターに設置している「北朝鮮情勢に関する官邸対策室」で情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集し、対応について協議したという。
発射を受けて、米トランプ大統領は28日、ツイッターで北朝鮮の挑発行為を非難した。「ミサイル発射は成功しなかった、中国と習近平国家主席の願いをないがしろにした。ひどい」と書き込んだ。
政府は、弾道ミサイルの発射は、安保理決議等への明白な違反で、挑発行為を「断じて容認できない」として、北朝鮮に対し厳重に抗議したと声明を発表している。引き続き、「情報の収集・分析に全力を挙げ、公表すべき情報を入手した場合には、速やかに発表」されるという。
(編集・甲斐 天海)
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