15日午後、台湾の広い範囲で起きた大規模停電が発生した。過去10年で最大規模の停電だという。台湾・中央社によると、停電のため、約668万戸(全戸の約半数)が電力使用制限を受けているが、遅くとも16日午前0時までに全面復旧する見通しだという。
停電は、15日午後4時51分に桃園市の火力発電所、大潭発電所(総出力約400万キロワット)全6基の運転停止が原因とみられる。燃料となる天然ガスの供給が、石油大手・台湾中油側の操作ミスにより、約2分間にわたって中断され緊急停止となった。
停電によって、一部の信号やATMの作動が停止した。エレベーターに閉じ込められた人が多数いたが、けが人はでていないという。
今回の大停電を受け、国営事業を所管する経済部の李世光部長(閣僚)や台湾電力の責任者は同日夜、緊急記者会見を開き、謝罪した。李部長の辞任が決まった。
(編集・李沐恩)
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