[クアラルンプール 2日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港で2月に殺害された事件で、実行犯として殺人罪で起訴されたインドネシア人とベトナム人の女の初公判がクアラルンプール近郊で開かれ、2人は起訴内容を否認した。
インドネシア国籍のシティ・アイシャ被告(25)とベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(28)は、国連が化学兵器として禁止する猛毒の神経剤VXをクアラルンプール国際空港で正男氏の顔に塗り付け、殺害した罪で起訴された。有罪になれば、死刑が言い渡される。
検察側は、両被告が正男氏の顔や目にVXを塗り付けていることから、殺意があったと指摘。一方で弁護側は、現在も逃走している別の4人の名前を検察が明らかにしていないことから、直ちに公表するよう要求した。
2被告はこれまで、殺人に関わるつもりはなく、テレビのいたずら番組だと思っていたと弁護士に説明している。
公判は11月30日まで続く予定。
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