中国国内メディアによると、スマートフォンのゲームに夢中になり画面を凝視し続けた21歳の女性は、片目が失明した。担当医は、網膜動脈閉塞症と診断した。
原因は眼精疲労だという。目の裏側にある網膜の血脈が、何らかの原因で詰まることにより起きる。たいてい高齢者に多い病気とされる。
中国国営・環球時報によると、女性は東莞市で金融業企業に務めている。女性はメディアの取材に対して、「ゲーム中毒である」ことを告白した。今年初めから、中国で人気を博し、中毒性が高いとされるスマートフォンのオンラインゲーム『王者英耀』を、ときに寝食を忘れてプレイしていた。
現地メディア・東莞陽光ネット週末の取材に応えた女性は「(休日は)朝6時から夕方4時までずっとゲームをしたまま。その後何か食べて仮眠して、深夜の午後1時までゲームを続けた」という。女性は、日曜日の10月1日にも終日ゲームにふけっていて、同日深夜、右目が全く見えていないことに気付いたという。
同ゲームはネットサービス大手テンセントが2015年に開発し、現在まで2億人のユーザを抱える。
英国の眼科医デービッド・アランビー氏は英デイリーメールの取材に対して、「血管に圧力が続くことで、糖尿病患者、偏頭痛を患う人も、網膜動脈閉塞を引き起こしやすくなるだろう」と述べた。
スマートフォンやパソコンなど画面を注視したことが原因と疑われる失明の事例は、他にも報告されている。2016年8月、台湾の31歳の女性は、「ポケモンGO」に夢中になって画面を注視し続けたため、一時的に失明した。同年3月、中国南京の20歳の女性は、韓国ドラマを小型スクリーンで長時間視聴し、視力を酷く損なった。医師は、急性緑内障と診断した。
(翻訳編集・甲斐天海)
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