北朝鮮のミサイルや核兵器を脅威と感じるのはアメリカや日本だけではない。伝統的な海軍国であるイギリスも北朝鮮の動向に危機感を抱き、有事の際に最新型空母を含む部隊の投入を検討している。英紙「デイリー・メール」が9日に報じた。
報道によると、イギリス軍は北朝鮮に対する作戦計画を作成し、有事の場合、クイーン・エリザベス号航空母艦が45型駆逐艦や23型フリゲート艦と共に参戦する可能性が高い。排水量45,000トンのクイーン・エリザベス号はイギリス海軍最大の艦船であり、艦載機を40機程度搭載できる。現在はポーツマス港を本拠に海上試験運航を行い、2020年までに実戦配備を終える予定だが、イギリス軍が対北朝鮮作戦に参加すれば予定より早い時期に運用される可能性がある。
北朝鮮を脅威ととらえるイギリス
イギリスも北朝鮮を脅威ととらえている。英国防大臣ファロン氏はBBCの取材に対し、アメリカにはその領土と国民を保護する権利があると認めたうえで、「ロサンゼルスに比べれば、北朝鮮やそのミサイル基地により近いのはロンドンだ」としてイギリスも無関係ではないと話した。さらに、英国特殊部隊SASが米韓特殊部隊と金正恩暗殺を計画したが、成功率が40%を割るとの理由で中止された、と英国紙「デイリースター」が報じている。
過去にも前例
イギリス軍は過去にも空母を予定より早く就役させた前例がある。1982年のフォークランド紛争時、イラストリアス号軽空母はまだ建造中だったが、参戦するため急ピッチで工事が行われた。紛争が早い時期に終結したため戦闘に参加することはできなかったものの、フォークランド諸島の警備任務に参加した。
(翻訳編集・王揚思)
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