米大統領がNBCの放送免許剥奪を示唆、「偽ニュース」と批判

2017/10/12 更新: 2017/10/12

[ワシントン 11日 ロイター] – トランプ米大統領は11日、ツィッターへの投稿で、米NBCの放送免許取り消しに動く可能性を示唆した。NBCは先にトランプ氏とティラーソン国務長官の不和などについて報道しており、トランプ氏が反撃に出た格好だ。

トランプ氏はツィッターに「NBCとその放送網から偽ニュースが流れていることを考えると、同社の放送免許取り消しを取り上げてもよいのではないか。米国にとって良くない」と書き込んだ。

NBCは、ティラーソン氏が7月に安全保障に関する会議でトランプ氏を「能無し」と呼んだと報じていた。

ただ、放送免許の取り消しは容易ではない。放送免許を主管する米連邦通信委員会(FCC)は独立した政府機関で、免許はネットワーク全体に対してではなく個々の放送局に対して交付している。

NBCユニバーサルを保有するコムキャストは、ニューヨークやワシントンなど11カ所の放送局を傘下に収めている。コムキャストのコメントは得られていない。

全米放送協会(NAB)のゴールド・スミス最高責任者は「どのような立場にあるにせよ、政府当局者がジャーナリストの報道と意見が異なるというだけで、FCCの放送免許の取り消すと脅しをかけるのは、基本的権利を踏みにじるものだ」とする声明を発表した。

FCCの広報担当者はコメントを避けた。

Reuters
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