米紙ウォールストリートジャーナルは22日、米電気自動車(EV)大手のテスラモーターズが中国に進出し、上海市で自社工場を建設する予定だと報じた。同紙は匿名の関係筋から、テスラが上海市政府と大筋で合意し、すでに協議は工期の日程調整など大詰めに入っていると伝えた。上海市政府は、同紙の取材にコメントしていないという。
近年、テスラの中国進出のうわさが絶えなかった。3月にはネット大手・騰訊控股(テンセント)から約17億8千万ドル(約2千億円)の出資を受け、中国進出の足掛かりにするとみられた。ブルームバーグは6月、テスラは大気汚染対策にEVの普及を促進したい上海市政府と、現地生産を模索する協議を行ったと報じた。しかし同政府はこの報道内容を否定した。
昨年1月、イーロン・マスク会長は中国での提携先を探すため中国側と本格的交渉を進めていると発言した。今週、同社は中国市場に合わせる対応を明らかにした。中国で生産するEV製品及び充電サービスを、同国のEV急速充電最新規格GB/T20234-2015に合わせるという。
一方、トランプ米大統領は米国内生産を促しており、米中間貿易交渉が進展していないため、テスラの中国進出を阻む要素は多々あるともいわれる。
(翻訳編集・叶清)
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